ロックファッションと伝統こけしのお店キャロルさんより、アーティストが自由な発送で制作した創作こけし・新作こけしを「アートこけし」として販売されました。
参照:アートこけし
今回手に入れたのはハヤシダイスケさんの作品。木地はキャロルさんが提供されたようです。いつもハヤシダイスケさんの使われている木地よりも頭一つ大きな4寸(約12センチ)の大きさ。
2回に分けて販売されたハヤシダイスケさんのアートこけしたちの中でもシンプルの極みといった絵付け。
淡い青は透明感があり、微妙なグラデーションが美しいです。
伝統こけしの図案・図柄ではなく「絵」なんですね。
ワンポイントの首元の模様は髪か、それとも遠くにぼんやり見える川か。
目を見開いた迫真の表情。口は少し開いていて、なにかを語ろうとしているのか……。
このこけしの姿に惹かれた以外に、もう一つ心を捉えたものがあり、それは「水の精」というタイトルです。完成するまで自分が何を描いているのかわからない部分がある、と仰るハヤシダイスケさんにとって、タイトルは完成してから付けられるものだと思いますし、おそらく意識されたものではないと思いますが、僕はクリムトの同名の絵が好きなのです。水の精(銀の魚)という、けっこう陰気な感じの絵なんですが……。
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