ちょっと間空きましたが、画家ハヤシダイスケさんの個展で購入した作品紹介の続きです。
前回記事:
ハヤシさんの創作こけしも大小合わせて10個目。個展には3回行きましたが、その度に追加で購入させて頂きました。
今回のこけしは、フードとマントを被り、手に杖を付いた僧侶風の装いをしていて、凄く謎めいた感じがします。
何か(仏などの)モチーフがありますか? と直接ハヤシさんにお尋ねしましたが、ハヤシさんの場合、毎回何かを描こう・作ろうというプランを立てることはなく、描きながら・作りながらできてくるという感じらしいです。心の奥底の無意識的な衝動で創作されているのかもしれません。
大乗仏教によると、人間には眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識と8つの知覚が備わっているとしています。このうち、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識は、五感のことで、意識は自我(エゴ)、末那識が無意識(イド)、阿頼耶識が集合無意識とか、超自我とか「宇宙の心」とか言われるものらしいです(諸説あるみたいなので、適当。ガンダムオルフェンズ面白いですね)。
ハヤシさんの創作のアプローチの方法と、作品がなんだか重なりあう感じがしました。
フードとマントは、彫刻刀で点を打つように彫られていて、プリズム光を連想するような淡い彩色が施されています。
服で身体のほとんどを覆っているのに、なにか別の部分をさらけ出しているかのように僕は感じました。
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