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蔵王高湯系 / 梅木直美工人 5寸 一筆目こけし 菊重

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久しぶりにこけしのレビュー記事です。初入手の蔵王高湯系のこけし。

作者は梅木直美さん。調べてみたら、TV番組でも紹介された方でした。意識して購入したわけではなく、友人に僕がこけしを集めていると話したところ、そのTVの話をしてくれたことを思い出しました。

梅木直美工人は、地元の会社に勤めながら20歳頃よりこけしの描彩をするようになったそうです(ところで、この描彩って言葉はどう読むんでしょうか? びょうさい? ネット辞書には載っていない)。次第にその描彩が評判になり、父である梅木修一工人に学び、木地も挽くようになったそうです。

現在は長年勤めた会社を退社し、専業こけし工人として、今なお研鑽を重ねているそうです。

 

今回紹介したこけしは、キャロルさんで記事の公開時点では購入可能です。

参照:蔵王高湯系 梅木直美 5寸 一筆目こけし 菊重

 

 

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蔵王高湯系の特徴としては、遠刈田系の影響を受け発展したと言われており、頭部と胴体は差し込み式で分かれています。山形県には他に肘折系、山形系がありますが、その2つに比べると頭部が大きいとされています。太めの胴には、桜や菊、牡丹などの植物が描かれることが多いそうです。

 

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裏面には描画なし。太い胴といい、持って遊ぶオモチャではなく、棚に飾るものとして作られている印象です。

 

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一筆目こけしの名の通り、瞳を閉じております。やや面長な輪郭。瞑想しているかのような穏やかな表情です。朴訥として、どこか清廉とした印象。

 

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胴は菊の模様を重ねた図案。

梅木直美工人は、とくに美術が得意だったわけではないとのことですが、こと職人の仕事というのは、必ずしも美術的なセンスを必要とはしない場合がありますよね。我慢強さや実直さなんかが、現れているような気がします。

 

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ロウ引き仕上げなので、手に塗料が移る心配なし。

伝統こけしに使われる塗料の中で、特に黄色は色飛びしやすく、直射日光は大敵だそうです。場合によっては蛍光灯の光も褪色の原因になるそうですが、僕は太陽光の当たらない棚に飾っています。

 

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