スーフェス大阪3の戦利品その2、ラストです。
一応、僕の中ではコレクションのジャンルが拡大しすぎないように、オリジナル作品(オモチャから展開している作品)のみを集めるように制限をかけてます。しかし、今回のぶたのはなさんの作品の題材は特撮のウルトラマン! ハイ、矛盾! 論破〜! って感じなんですが、言い訳させてください。
ぶたのはなさんの作品は、すでにオリジナルとは別次元にあります……僕の中で。
…苦しいか。
会場のサンプルを見せてもらったり、友達のを見させてもらったりして、重厚な塗りにノックアウト。でも、遅れて会場入りしたこともあり、当日はゲットできなかったんです。後日、よければお譲りしましょうか、とい言ってくれたお友達がいて、「しかし、オリジナルではないし……」と一度は諦めたのですが、やっぱり欲しい! と。
これはレアパターン、と思ったのですが、先日の通販でもオーダーしてしまいましたし、我ながらブレまくりです。
今回購入したのは、じゃんけんバトル6種になります。ブラインド形式ですが、6つ購入すると全部集まるという嬉しい配慮。大きさは約6センチくらいで2パーツ構成となっています。
◯塗りがすごい
今回、自分ルールを曲げてまで購入に踏み切ったのは、塗装。
もっと大きなソフビに施すような凝った塗装がされています。
実際の成型色はパステル調の紫。
◯ソフト焼きって?
最初に疑問に思ったのはソフト焼き玩具ってなんだろう? そういう技法なのかな、などと思っていたら、ソフトビニールを成型する作業のことを「焼く」というそうです。その言葉がぶたのはなさんにとって、温かみがあり作風に合っていることから製品名として名づけられたようです。
また、成型が妙に薄くて柔らかいな、と感じたのですが、これも意図したもので、昔のソフビの軽くて親しみやすい感じを出すためとのことです。
アクロさんのKRS35と並べて……(このカネゴンは、ソフビ玩具のリアリティ表現の新境地として購入しました。言い訳がましい)
◯じゃんけんバトル
円谷プロの特撮作品に搭乗する怪獣たちが、その名のとおりジャンケンをしています。キャラクターは今回登場した6体以外もあるようです(僕の収集はこれからだ!)。
今回の6体は、グーがドラコとガマクジラ。チョキがアントラーとラゴン。パーがジラースとアボラスとなっています。
恥ずかしながら、ウルトラマンを見たことがほとんどない……というソフビを集めているにしては変な人間なので、以下の説明が間違っていたらスミマセン、といってもウィキの引用がほとんどですが……。
◯グー(ドラコ、ガマクジラ)
ドラコ
『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」に登場。
- 身長:45メートル
- 体重:2万トン
- スーツアクター:池田文男
彗星ツイフォンが地球の近くを通過した際、地球へ飛来した宇宙怪獣。1本の短い角と巨大な翼を持ち、体表は黒いタイルのような皮膚で覆われている。両手の鎌を武器としており、素早い動きで飛翔して敵を翻弄する戦法を得意とする。日本アルプスの山中でギガスや途中から介入したレッドキングと三つ巴の戦いとなる。ギガスとの戦闘では互角以上に戦ったのに対し、レッドキングとの戦闘では一度目は空を飛んで攻撃を回避するが、二度目は足を捕まれて地上へ引きずり降ろされたうえ、翼をむしり取られて飛べなくなったことで弱体化する。その後は2匹によって徹底的に痛めつけられ、倒される。
背中の羽が特徴的。鎌を丸めてグーとしています。
ツリ目が愛嬌ありますね。
ガマクジラ
『ウルトラマン』14話『真珠貝防衛指令』に登場。その名の通りガマガエルとクジラを合成したような姿である。
海に生息し、真珠を食べる怪獣であるため世界中の真珠の産地を襲い真珠の高騰を招いた。三重県鳥羽市の真珠養殖場を襲い、科特隊の真珠爆弾による攻撃を受けるが、逆に体質を強化してしまうことに・・・。
また、鯨のような潮吹きにより科特隊が反撃を受けるなど苦戦するもロケットブースターユニットをガマクジラの尻尾に突き刺す事に成功しガマクジラを飛ばす、その後ウルトラマンが体当たりして爆発四散させた。
水中をマッハ5で移動する。
大胆なデフォルメが施された、ぶたのはなさんの中でも、かなりの脱力系に思えるガマクジラです。
彩色の感じから、ゴーヤーのよう。
短い足で「グー」してます。
◯チョキ(ラゴン、アントラー)
ラゴン
『ウルトラQ』第20話「海底原人ラゴン」に登場。
- 身長:2メートル
- 体重:100キログラム
2億年前に地球を支配していた爬虫類から進化した、海底原人。この個体は雌であり、乳房を持っている。卵生で、数年に1度の繁殖期になると中心核がゼリー状に包まれた、20センチメートルほどの卵を産む。卵は数日間かけ、カエルの卵と同じように中心核が胚発生を通じて肉体が形成され、親と同じ姿をした子供が孵化する。性格は基本的におとなしいが、ゾウ並みの怪力を有する。誤って水揚げされた自分の卵を取り返すために岩根島へ上陸し、偶然遭遇した漁師を絞殺したり家屋を破壊するなど暴れ回るが、孵化した子供を返されて共に海底へ戻る。
分厚い唇は赤く艶めかしい。鼻はまさしくぶたのはな。
ヒレが各所に造形されています。
アントラー
『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」(1966年8月28日放送)に登場。
伝説の町・バラージに遥か昔から生息していた怪獣。5000年前にバラージの町を襲ったことがあり、当時はウルトラマンに酷似した姿の「ノアの神」によって倒された。その姿はアリジゴクのようで、頭部には巨大な1対の大顎を持つ。砂漠にすり鉢状の巣を作り、獲物が落ちるのを待ち構えている。大あごの間から発射できる強力な虹色の磁力光線によって、飛行機を墜落させる。
唯一苦手とするのは、かつてノアの神が持ってきたと伝えられる「青い石」だけである。現代に復活してバラージの町を襲撃した際には科学特捜隊のスーパーガンも受け付けず、逆に磁力で吸い寄せる。ウルトラマンとの戦いでも磁力光線や砂煙、大顎による締めつけなどで苦しめたうえ、スペシウム光線も平然と受けきる。激しい格闘戦で右側の大顎をへし折られるも大ダメージには至らなかったが、青い石をムラマツキャップから投げ付けられたことで体中に大爆発を起こし、地面に倒れて絶命する。
アリジゴクの怪獣ということで、昆虫っぽい造形。手のチョキも指の数が多いです。
腕と下半身の波模様がオシャレ。
口元もチョキ!
◯パー(アボラス、ジラース)
どちらもオーソドックスな爬虫類系の怪獣。
アボラス
特撮テレビ番組『ウルトラマン』第19話「悪魔はふたたび」(1966年11月20日放送)に登場。
3億5000年前[3]の超古代文明に「青い悪魔」と恐れられ、液化されてカプセルに封印されていた青い古代怪獣。眉間が一本角状に伸びた巨大な頭部や大きく横に裂けた口が特徴であり、強靭な体力の持ち主。口からは、何でも溶かす泡状の溶解液を吐く。工事現場で発掘され、調査のために運ばれた鉱物試験所で10万ボルトの電気ショックを受けて復活する。
その後、都市を蹂躙しながら引き寄せられるように先に復活した怪獣バニラと国立競技場(作中ではオリンピック競技場と呼称)で激突する。科学特捜隊の攻撃で弱ったバニラを倒し、ウルトラマンと対決する。ウルトラマンに溶解液を浴びせてスペシウム光線を阻止するが、ウルトラマンを溶解させるには至らず、持ち前の体力で2発のスペシウム光線に耐え、3発目でようやく倒される。
大きな一本角、体全体を覆うウロコ。
6種類の中ではカッコイイ系?
オリジナルの方は、ちょっとお馬鹿そう?!
ジラース
『ウルトラマン』第10話「謎の恐竜基地」に登場。
元々はネス湖に生息していた恐竜の生き残りで、首の周りに大きな襟巻きを持つ。「モンスター博士」の異名を持つ中村博士(正体はネス湖で行方不明になった二階堂教授)によって日本へ運ばれ、北山湖(佐賀県に実在する同名の湖とは別)で秘密裏に飼育された結果、怪獣化した個体である。その際における体質変化に伴い、口から熱線を吐けるようになっている。普段は北山湖の底に潜み、餌を与えられる夜にのみ姿を現していたが、釣り人が魚を大量に捕ろうと撒いたカーバイドに刺激されて姿を現す。
二階堂教授としての正体を表した中村博士を踏み潰し、ウルトラマンに戦闘を挑むも襟巻きをもぎ取られ、闘牛士が持つ赤い布のように襟巻きをひらつかせたウルトラマンへ突進してはかわされた果てに、すれ違いざまのウルトラ霞斬りで急所を突かれ、吐血して絶命する。中村博士もジラースの亡骸にすがりつつ、息を引き取る。
ゴジラのスーツを転用したという逸話を僕でも知ってるジラース。
ぶたのはな版でも、襟巻きを取れば……見たことのあるディテールが。
◯まとめ
特撮にくわしくないため、気の利いたことはまったく書けませんでしたが、元作品のファンでなくても魅了してやまない、この愛くるしい造形!
ショーケースに大事に飾るのも一つですが、じゃんけんバトルの名の通り、ジャンケンで遊ぶのも一興。今回の塗装は特に重厚ですから、遊びとおして何十年かあとに塗装が所々剥げた姿もスゴく味があるのではないか――そんな風に扱えないけれど――と思っています。
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