threeA / EVENFALL : T.O.T.E.M THUG PUGILLO
スリーエーのイーブンフォールより、第一弾ストリゴイ、第二弾は主力メカ(?)のサグ・ピュジロです。
サグは元々サグスーツという名前で、パワードスーツの設定でした。中身も香港で開催されたリベンチャーの時には、既にデザインされているとの事でしたが、中にパイロットを搭乗させる機構で開発が頓挫し、アシュレイ・ウッドさんの「よく見ろよ、こいつはロボットだ」という内なる声によって、遠隔操作されるロボットとして発売にこぎつけたのでした。
発売したのは嬉しいのですが残念だったのは、パワードスーツという設定が無くなってしまい、機構的にはシンプルになったのに、とても高価だったことです。長い開発期間のせいで膨らんだ開発費をペイする為ではないか、と邪推しています。
詳しくは後述しますが、高額なぶんアクションフィギュアとしては、過去のスリーエーに比べて、一段飛ばしで進化していると思います。でも、価格に見合っているか、と言われるとそうでもない。定価がもう100ドル安ければ不満は何もありませんでした。この玩具の最大の不満点は価格です。好きな人でも何体も買えないよ……って思ったら、買っている方いましたけど(汗)、価格設定ミスってると思うなぁ。
EVENFALL T.O.T.E.M THUG PUGILL 1/6スケール ABS&PVC&POM製 塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: threeA
- 発売日: 2016/01/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (2件) を見る
あと、もう一個苦言。
今回、いつもの特殊なボタン電池ではなく、安く買える電池だと書いてあったので、ライトアップしたかったんですが、まさかの公式が電池表記間違いで、用意できませんでした(現在は修正済み)。
間違いは誰にでもあると思うのですが、まさか代理店も確認しない、小売店も確認しない……と、間に入ってる会社って、ほんと右から左に流すだけなんだな〜、とガッカリしました。愛はないのか! 愛は!!
それに約2ヶ月たってもユーザーの誰一人クレーム入れてないって事は、多分日本のユーザーは、グッスマや小売店のサイトで確認しなくてもいい、使用電池を知ってるヘビーユーザーばかりだったと思うんです。
やっぱり日本では完全オリジナルのロボットって売りにくいのでしょうか? メーカーも色々やらかしているし、僕ら以上に代理店からスリーエーへのクレームが多いのかもしれません。なんだか心配になりました。
以上、苦言終わり!!
読み返して書きすぎた、と一部消したりして見ましたが、なんかしょっぱなからテンション下がる感じですね(汗)。
ここからはちゃんとレビューしていきます。
◯ストーリー仕立て
今回、近所の空き地を利用してストリゴイとの対決、というテーマで撮影してみました。
ストーリーも公式で語られているのは断片的で、想像の域を超えないので本来の運用と異なるかもしれません。
ストリゴイの反応を感知し、密林の奥からサグ・ピュジロ登場!
人類をストリゴイ化するウィルスの防波堤となるロボットだ!
ウィルスに感染しないよう、このロボットは遠隔で操作されているのだ!
遠隔操作という設定ですが、一人が操作ルームのようなところに入ってオペレーティングするのか、それともNASAのジョンソン宇宙センターのようなところから多人数で操作するのか、そこはハッキリしませんが、僕は後者のイメージでいます。
エヴァで言うところのジェット・アローンのイメージです。
カメラ担当「目標発見!」
機体モニタリング担当「各部異常なし!」
機体移動担当「微速前進維持!」
カメラ担当「目標補足されました!」
エンジン担当「戦闘モード移行! エンジン出力50%上昇!」
機体移動担当「マシンコントロールを戦闘担当に移譲!」
カメラ担当「会敵!」
パンチを避けられ……
今度は掴みかかり……
パンチ炸裂!
サグは肉弾戦のみです。プロレス的な戦闘のイメージです。
ウルトラマンなんかを連想します。
銃火器を使わない理由もちゃんとあるんじゃないでしょうか。体液が飛び散ると汚染されるとか……。
グシャッ!!
勝者の哀愁……。
そんな感じの一連の流れを動画にしました。
threeA EVENFALL THUG vs STRIGOI
◯各部ディテールの説明
トーテムという名前の由来と思われる、頭部。頭が二段になってるのが、トーテムポールとかけてるのだと思います。
下の頭は、パワードスーツ設定の時に、パイロットが覗くためのモノで、遠隔操縦となった今、このカメラはどういう意味があるのか不明です。
ロボットに設定を変更したための破綻がありますが、デザインはカッコイイんですよね。完全脱着式ではなく、バストアップだけでも残して、パワードスーツにした方が良かったんじゃないかな、と個人的には思っています。
上の頭部に可動が無い点も残念です。
背中のブースター(?)部分。
羽根は連動します。
腕部。
言い忘れていましたが、大きさは40センチ程あります。がっちりしていますので、それ以上のボリューム感です。スマートでヒロイックなロボもいいですが、こういう剛健なロボも、またヨシ。
手首に可動が仕込まれています。
いつものスリーエーだったらボールジョイントなのですが。
指そのものは、ワールドオブベストロボッツのマーズやレムスと共通です。
わずかですが、通常より可動域が増え、メカニカル感が増しました。
肘は90°程度。ここの設計は、パワードスーツ時代のデザインを引きずっている感じがします。
肩の頭頂に切り欠きがあり、90°上げる事ができます。
こんな風に、腕を広げることが、過去のスリーエーのロボットではできませんでした。
膝はこれくらい。
肘と膝はラチェット関節です。
股の関節もここまで上がります。
股割りもできる
総じて可動は優秀になりましたが、足首の可動域は今までどおりのボールジョイント、さらに装甲のせいで狭くなっています。そのため、股の関節がよく動くのに両足を広げてのポージングはできません。この点は勿体無いです。床パンとかできたら良いんですけどね。
日本の、変態可動なんて言われるアクションフィギュアに比べると、作りは大胆で簡単ですが進化してる! と思いました。
気が早いですが1/12スケールが出たら、価格も少しはお求めやすいでしょうし、最高ではないでしょうか。
EVENFALL T.O.T.E.M THUG PUGILL 1/6スケール ABS&PVC&POM製 塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: threeA
- 発売日: 2016/01/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (2件) を見る
◯関連記事