前回に続き、キャロルさんの初売りで購入したこけし紹介。
こけし蒐集は、熱心とは言えませんが特に現物を目の前で見てしまうと、いいなぁ、素晴らしいなぁと思って手にしてしまいます。来年の初売りも行きたいです。
今回は、阿部木の実工人の作品。阿部木の実工人といえば、今回僕が購入した伝統的な絵柄の他に、ご自身の創作的な絵柄の作品があって、初売りでも一位二位を争う人気だったのではないでしょうか。
僕の購入したこけしは、「どんころ」という形態で、元々は阿部木の実工人のお父さんの阿部平四郎工人が考案したカタチだそうです。
参考:
小寸で安定感のある太い銅はコレクション性が良く、子供が手に持つ玩具ではなく、棚に飾る鑑賞物として、こけしが変容した当時より時代に即した形状だったのではないでしょうか。
筆運び、かすれ……無作為的でありながら、滋味深い。
販売時、早い段階で目をつけたものの、作家名にミーハー心が疼いただけなのではないかと、実は買うべきか悩んだんです。
あと阿部木の実さんは、伝統工芸士でありながら、芸術家の側面ももった独特の立ち位置をもっておられる模様で、お値段も他のこけしと比べると割高(というか他が安すぎなんだけど)でした。でも、純粋に出来栄えの値付けだと思って購入しました。
裏面は大胆にほぼ無地。余白をたっぷり残して完成と決めれるのが素晴らしい。
着物柄。
これが「味」だよなぁ。
こうしてピントが合ってない写真を「味」……とかいうのは、アーティストぶったヤツのする事だァ……
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