2016年に京都で開催されたイベントにて販売された、橋本恒平工人の鉈彫りこけしです。
イベントには行けなかったんですが、友人が確保してくださり、挙句の果て「お土産です」とプレゼントして戴いた次第。恐悦至極でございます。
橋本恒平工人は、もともとこけしをテーマとした企画展でキュレーター(企画展示物の収集、保管、展示及び調査研究する人のこと)を担当され、これを機にこけしに興味を持たれました。その後、津軽系伝統こけし工人の五十嵐嘉行さんに師事されたそうです。
今回、ナタによるこけしを制作されたのは、ロクロ引きの道具がまだ用意できていない為、資金調達も兼ねていたと聞きました。
全高約9センチ(3寸)。
ナタによる荒々しい造形は、プリミティブで非常に味わい深いものになっていて、逆に新鮮です。こけしの最初期はこういうような作りだったんじゃないでしょうか。
呆然とするような、あどけない表情。
最高の集中状態は、こういう顔になるそうですね。
おおきく振りかぶって情報(だったと思う)。
どこか中性的な顔立ちです。
胴の図案は柊でしょうか? クリスマスっぽい。
裏書きに橋本の「ハ」、そして最初の鉈彫りこけしシリーズである「初ナタ」。
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