非常にテンション下がっております。
また色うつりさせてしまいました。
写真は色うつり前です。この綺羅びやかな描彩が映えれば映えるほど、僕のとった軽率な行動が胸に突き刺さります。
インスタグラムのフォロー中の方の写真を見て、どうしても笹森淳一工人のこけしが欲しくなり、ネットオークションで僕のこけし購入額としては、一番高価なお値段で競り勝って入手しました。
レビューするのにニヤニヤ見ていたら、赤い指紋の跡が。よせばいいのに焦ってゴシゴシしちゃって更にヒドイ事に……やっちゃいました。今は色うつりした部分が影になるように飾っています。
笹森淳一工人の想像通りのこけしが入手できた! と思ってましたが、いつか新作を手に入れるぞ、と気持ちを新たにした次第です。
◯工人紹介
笹森淳一工人は、祖父が建具師(障子や襖などのことですね)、父親が宮大工(寺社仏閣を専門にする大工で、普通の家よりも高度な技術を要し、彫刻なども行います)と代々「木」を取り扱う仕事を生業とする家に生まれました。ご本人も、高校時代より木彫・絵を趣味として、仏師となることを目指していたそうです。
作品そのものは、現在のこけしの中でも特に繊細な描彩が施されています。斎藤幸兵衛という過去のこけし工人のこけしの復元から発展させた、弥勒菩薩をモチーフとした独自の木地人形を発表しているそうです。
◯大きさ
19センチ程度です。
元々のお値段がおいくらなのか解りませんが、笹森淳一工人のこけしは見ての通り描彩が細やかなので、イイお値段するようです。
今回入手したこけしは、平成4年12月と今から20年以上前の作品となっています。
◯全体
今、写真見て気がついたんですが、この時点で結構色うつりしてますね。僕がやったのか前の持ち主がやったのかは不明ですが……。
肉感的と言っていいのでしょうか? ムチムチっとしたプロポーションがたまりません。木目のすくないサラッとした木肌に鮮やかな絵付けが眩しいです。ええ、本当に……。
◯頭部
お顔もどこか蠱惑的といいますか、なんだかゾクゾクします。
髪は結ってあるのでしょうか、工人紹介で「弥勒菩薩をモチーフにした木地人形」というキーワードがありましたが、宝冠弥勒を連想してしまいました。
京都旅 前編 / 広隆寺とアーバンハイク - smogbom
◯まとめ
色うつりのせいで、記事の内容がかなり変わってしまったと思います。
赤い染料がキツイこけしは特に注意! と心に刻みました。
次から触る時はアドバイス頂いたとおり、白い綿手袋を使う事にします。トホホ。
◯以前、色うつりさせたこけし
#こけし 鳴子系 / 柿澤是伸工人 見上げこけし 3.6寸 - smogbom