SNSを通じて知り合ったTさん(念のため、名前は伏せさせていただきます)が、土湯系伝統こけし工人の岩附義正さんに作成してもらった5体セットのこけしです。
草案も見せて頂きましたが、サイズと被り物の種類、太子型という要望を岩附工人に伝えて、無理を言って作って貰ったそうです(ご友人関係なのだと思います)。
色んな意味でスペシャルなこけし、手にすることができ感謝感激です。
太子型とは、土湯系のこけしの小寸のもので、胴が膨らみ裾がくびれて、台座形がついたものを呼んでいるそうです。
それでは以下、一つ一つにクローズアップしましょう!
◯坊主
トップバッターは、スタンダードな坊主。
こちらのこけしは全て2寸(約6センチ)なのですが、大きさを揃えるため、坊主が一番頭部が大きくなってます。
描画が非常に細かい! 小さくとも見応えあります。
胴体の模様は、稲妻を模したものだそうです。
◯笠
笠をかぶったこけしが欲しかったのですが、初めて手に入れました。
目がどことなくカエルっぽいのが好きなポイント。ひとつひとつ表情が異なるのも民芸品の良い所ですね。こちらの模様も細かい。手間を考えると目眩がします。
こけしって本当に値段安すぎる……。
◯兜
男心をくすぐる、肉厚の鉄兜。
兜の溝とポコポコした突起は筆で表現。
◯髷
こちら、僕は第一印象でロシア帽か中国の辮髪帽かと思ってましたが、正解はマゲ。
被り物というのに囚われてました。
◯シルクハット
少し流し目気味で、ダンディズム感じるシルクハット。
こけしと西洋風の組み合わせって、個人的にファンシーすぎるものが多いと言うか……あまり好きではなかったのですが、こちらは落ち着いていて凄く気に入っております。
使われている色は黒、赤、青、緑と少なくないのですが、なんでしょうこの落ち着きは。
◯まとめ
Tさん頒布こけし、インスタグラムをやってて気にしていたのですが、こけしに造詣の深いご友人同士の間で頒布されているようで、僕が急に「イイナ〜!」という訳にもいかず……今回こうして話を頂いて本当に嬉しかったです。
今後のご活躍も期待しております!
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