前回の記事に続いて、4月の三重旅で手に入れたこけしです。
伝統こけしの中でも一際異彩を放つ、たこ坊主と呼ばれるこけしたち。土湯系に含まれますが、中の沢温泉で誕生したため、「中の沢こけし」とも呼ばれるみたいです。
たこ坊主は、目をギロリと見開いて、目の周りを隈取りのように赤く縁取っているのが特徴的で、個人的にはちょっとグロテスクに感じておりました。
今回購入したたこ坊主は小振りで、赤い縁取りも弱い感じです。
初めて購入したたこ坊主、ちょっとビビってたんですけど、自宅のこけしゾーンに飾ったところ、もっと暴れたヤツでも良かったかも! と思いました。
自由奔放、前衛的な描彩が良いアクセントになります。
次は、もっと赤くてギョロッとしたものを購入しようと思います。
大きさは約6センチで、とても小さいです。
帽子から出ている前髪が、ピンク色に見えて、とてもアヴァンギャルドです。
個人的にたこ坊主を選ぶなら、筆運びが奔放というか、シンメトリーから、すこし崩れた感じのする方が良いと感じました。
胴体の余白がほとんどないまで、ロクロ引きのカラフルな線で埋められています。
すこし寸詰まりなシルエットも良いです。
たこ坊主を調べていると、中の沢こけしには、たこ坊主の他に「青坊主」というタイプもあることを知りました。
鼻の大きさは違うのですが、目のカタチとかは似ていて(リンクの写真がたまたまなのかも知れませんが)、赤い隈取りの有る無しで、印象がこんなにも変わるとは驚きです。
たこ坊主は坊主というだけあって、男性的に感じました。こけしって、童女っぽく感じることが多いので、その点も面白く感じました。
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