T+CP / Clementine white polka dot
飛騨高山の留之助商店と、アメリカのアート集団サーカスポスタラスの共同プロジェクトであるT+CPより、スタンダードサイズのソフビ新作が久しぶりに登場しました。
店舗のほうは、モンスターアンドミスフィッツ3展の際に伺わせていただきましたが、今年になって実店舗をクローズしてしまいました。今年はモンスターアンドミスフィッツ4も開催されませんでしたし、どうなってしまうんだろうと気をもみましたが、モンスターアンドミスフィッツ4は、横浜のほうで、来年4月開催と告知されて、胸をなでおろす思いです。遠出することになりましたが、今から楽しみです。
クレメンタインは、カリオペ・ジャッカロープと同じく、キャシー・オリヴァスさんのデザインで、そのデザイン画を元に、金子ヨヲヘイ(ミロクトイ)さんが原型を担当されています。いつも通りですね!
◯全体
お座りしていたジャッカロープとは異なり、今回のクレメンタインは直立しています。
4本足のスタイルは、キャシー・オリヴァスさんのオリジナルレジン作品や、3DRetro社製のソフビにも採用されているスタイルですね。安定感ありますし、キモい感じがして良いです。
改めて考えてみると、カリオペ・ジャッカロープは、角ウサギというUMAですし、同じT+CPのポケット・サイドショーのペネロープも蛸の足のような、ヒトデのような5本足でした。クレメンタインもなにか動物を擬人化させたキャラクターなのかもしれませんね。
大きさは、約18センチ。パーツは、頭部、髪×2、腕×2、胴体、足、ソックパペットの8パーツです。
◯頭部
今回はやや右方向を睨んでいる感じですね。ジャッカロープにも新作では、髪の毛の塗装マスクが採用されましたが、ペネロープに続いで、クレメンタインでは造形として髪の毛が追加されました。
おさげの2房を再現するために、わざわざパーツ分けする……これってソフビに造詣の深い人ならデザイン段階で避けるところだと思うんですよね。
T+CPはデザイン主導で、ソフビとして作りやすい造形というのを主眼においていない感じがします。その為に贅沢なパーツ分けがされているのでしょう。
そこまでして、ソフビにこだわる必要性があるのか? という意見もあるかもしれませんが、作りたいカタチを作るって言うのも、時には必要なんじゃないでしょうか。
◯ソックパペット
ウサギのソックパペットを腕に装着する事ができます。
意図した造形ではないと思うのですが(成型に気泡が入ったのか、塗料が泡だってた?)、ちょっとアバタが目立ちます。でも、逆に不気味な感じがして良いです。
ウサギというのは、動物界でもっとも性欲が強いと最近知って、ソックスというかアレにしか心の汚れた僕には見えないのですが、そういう意図はあるのかなぁ。
クレメンタインとは、ラテン語の温厚・寛容から由来する名前だそうです。
日本人の僕は、もう一匹欲しくなりますね。
ウサギくんとミロクくんのパペットマペット……なんつって。
◯塗装について
今回のカラーについては、夫でもあるブラント・ピータースさんと相談して決定したそうです。
ふわっとしたスプレーワークによる水玉模様は、キャラクターによく馴染んでいると感じます。
額のピンクの毛なので、おさげもピンクで塗装して欲しかったです。パーツ分けされているので、マスクも必要無いですし……。
角やリボンも色分けすると、もっと良くなりそうな気がしますが、価格的に難しいのかもしれませんね。
◯スカートの中は小宇宙
今回の原型のシェイプもキレッキレですね。美しいドレープ。
下から覗くと、まるで白磁器のよう(清らかな顔)。
◯頭部交換
できました。
試していませんが、ブラント・ピータース作品とも交換可能でしょう。
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