愛知県名古屋市大須の古着・アンティーク雑貨・ヴィンテージ家具などを販売する、ヘルズデザインキッチンのオリジナル玩具です。
2018/01/05追記:マッドマウスコミックさんに名称変更されました
紹介するのは、デザイン・原型まで、ヘルズデザインキッチンさんがされている、レジンフィギュア「ごめんねヒトラー」です。
かなり毒の効いたモチーフで、彩色版の再販で存在を知ったのですが、大きさなど実物を見て購入したくて、お店に訪れた時は、残念ながらソールドアウトしてました。
ちょっとショックで、再々販の予定など聞いたり、サンプル品を見させて戴いたりして、なかなか帰らなかったところ、未彩色版なら残っているというので、そちらを購入しました。
むしろ、コッチのほうが自分にとっては嬉しい!
帰って速攻塗り始めました。極細の面相筆を手に入れたので、それで塗っていたら彩色が楽しいのなんの!
◯塗りダイジェスト
髪と髭はガンメタです。刷毛目が目立ちにくくて、アルミ粉入りのメタリック塗料がカスタムでも好きでよく使います。
大まかな塗り分け。
素体色を活かしたゾンビカラーにするつもりでした。
かりあげクン。
面相筆楽しい。無駄にディテールを描き込む。
そんなこんなで完成です。
◯完成全体
かなりハードな仕上がりになりました。
本家の塗装版は、もっとポップな感じです。
モチーフになったのは、ご存知、ナチス・ドイツの大統領アドルフ・ヒトラーです。
アーリア人以外の有色人種やユダヤ人、ロマ族(昔で言うジプシーのこと。今は差別表現らしいです)、同性愛者・障害者などに対する迫害・弾圧などの数々の非行を行ったとして、独裁者の典型として語られます。
一方で、ドイツ側から見ると、第一次世界大戦時のどん底の時代から、アジテーション(演説)やマスメディアを使った手法によって、再びドイツを表舞台へ返り咲かせた英雄でもあるようです(漫画・スプリガンによると……)。
玩具のモチーフとしては、かなりキワドイ題材なので躊躇せず(したのかもしれませんが)に、このデザインで発表したのが、すげー!! ……と思いました。
パーツ構成はレジンの1パーツで、麻紐で首がくくってあります。
ディスプレイの方式としても、独特で面白いです。
車のルームミラー等に吊るすのがオススメらしいです(笑)。
◯カスタムの詳細
民族浄化の妄執に駆られる狂気を写したかのような、ハーケンクロイツのカタチになった両目が特徴です。
両目は蓄光塗料で塗りました。
リビングデッド!
スカーフはペイズリー柄に挑戦してみました。
ズボンは、窒息死した後なので、股間がぐっしょりした感じにしたかったのですが、あまり上手くいきませんでした。
よく考えたら、首のこっち側に、内出血が出るのはオカシイかもれませんね。
腕章はオリジナルっぽい配色にしました。
◯まとめ
玩具として気軽に遊べるというモチーフではないのですが、それゆえ深みがあると言えます。いろんな解釈ができそうなので、迂闊にSNSにアップすると誤解されてしまいそう。
カスタムとしては、極細の面相筆を初めて使って非常に楽しかったです。また自分の塗りの可能性も広がった気がします。
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