第四回ドキドキ大阪ソフビ万博戦利品その3。
大阪の玩具店であるポップソーダさんが「大阪に因んだオリジナルソフビを」という想いから作成されたそうです。
大きさは5センチの指人形。
小さな作品なんですが、凄く造形が良いですし、仕上がりが丁寧なこと! 細かいところまで磨き込まれていて、仕事の素晴らしさにニマニマしてしまいます。
原型はリフレッシュメントトイさんです。
モチーフとなるビリケンは、日本では大阪の二代目通天閣にあるものが有名で、「ビリケンさん」の愛称で親しまれております。もともとは1908年にアメリカ合衆国の芸術家フローレンス・プリッツが制作した像で、彼女が夢の中で見た神秘的な人物の姿がモデルになっているそうです。これが「幸福の神様」として世界中に流行したそうです。
知らなかった……。
ポップソーダさんのビリケンさんには天使と悪魔の2種類のバージョンがあります。最初、珍しい面白いなぁと思ったんですが、もともとアメリカで制作された像なので、特に奇をてらう意図はなかったのかもしれませんね。当時より顔立ちはアジア人風、脚をつきだして座っているのはアフリカ人がモデルになっているそうです。
◯天使
天使バージョンは、バッチリ睫毛で大きくなったら彫りの深い顔になりそう。
髪の毛がカールしていたり凛々しい眉毛していたりなど、造形が細かい上に伸び伸びと作られている感じがして、なんだか心地よいです。
手には星のカタチのキャンディでしょうか? それとも魔法のステッキ?
背中には羽根。
背面の細かいところも妥協無く仕上げられてています。
◯悪魔
悪魔は本来のビリケンのアジア人っぽい顔立ちで、イタズラ小僧っぽい感じの愛嬌ある表情をしています。
角と牙を生やし、顎鬚まで蓄えています。
天使と比べると耳は尖っています。
背中にはコウモリの羽根と悪魔の尻尾。
◯まとめ
アウトラインや足の形を見ると、いちから2つ別々に作ったとは、とても思えないほど寸分違わない相似性があり、素晴らしい技術力に驚いております。
2つを見比べると、胸板の感じなど明らかに異なりますが、足裏の造形は瓜二つで一体どうやって作ったんでしょうか。
玩具の良さは、限定数や価格によって左右されるものではない、と改めて強く思いました。
ビリケンさんは特に会場限定品という訳ではないのですが、知らなかった自分にとって有り難いイベントでした。
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