【20150704追記:6月に無事(?)商品出荷されました。沢山のシェア、応援のコメント等ありがとうございました!!】
購入した3Dプリンタが出荷されず、なぜか違約金取られちゃった問題の進捗です。
事のあらましは、コチラを参照にしてください。
ゲッコー&カンパニー発注 バッカニア3Dプリンタ 突然の入荷中止 [追記アリ・3] - smogbom
ゲッコー&カンパニー発注 バッカニア3Dプリンタ 勝手に違約金を取られるの巻 - smogbom
前回の記事で、これが最後になって欲しいと思いましたが、12月31日になっても全額返還されなかったので、予定通りに警察に届けました。
キャッチ画像はちょっと遊んでしまいましたが(そうしないとやってけねぇ!)、一応、状況説明の資料を作って持って行きました。
今後は、公的機関である警察の方から、ゲッコー・アンド・カンパニー(レッド・スター)と製造元と契約の有無について、契約内容の照会が行われます。
ただ、海外と書簡でやり取りしますので、一ヶ月くらいは様子を見てくださいとの事です。
以下、記事にしてなかった細かい動きも書いていきます。
◯現実歪曲フィールドの使い手現る
前回記事の後、もう一度「契約解除通知書」を郵送しました。
おそらく、その反応だと思いますが、ゲッコー・アンド・カンパニー(レッドスター)からメールが来ました。
内容は、長い契約書でした。
最初の部分を書き出しますと、
当社は事前に合意いただいた取引条件に基づき、下記対応を行いました。
・舶来モバイルもしくはamazon.co.jpの全商品(Amazonギフト券含む)から代替品(34700円以内もしくは超える差額はお客様負担)をご選択いただくご提案
・12/16付 前受金34,700円の違約金40%を控除した20,820円を指定銀行に送金済み
まず、最初の部分です。
「当社は事前に合意いただいた取引条件に基づき」
……その条件の中には、「別の高額な3Dプリンタを代わりに買わされる」とも「Amazonの商品で代替する」とも書いていませんでした。
ましてや、「返金しない」というメチャクチャな条件はありましたが、違約金40%は書いていませんでした。
僕が納得いかないのは、やるべき事をやってないのに(製造元が送ってこないのなら訴訟するなど)クラウドファインディングの製品だから発送は保証しない、リスクは全て購入者にあるという論旨です。
請け負った仕事をしていないのに、契約解除で損害を被った体で違約金を要求しているんです。
この商法がまかり通るなら、いくらでも嘘をついて金を集められるじゃないですか。
被害額は小さいですけど、納得できるまで引くつもりはないです。
◯嘘か本当か
実は、警察に届ける前に、返金されないかもしれないと思ってましたので、できることはやっておこうと思いました。
詐欺の証拠になるように、シンガポールの3Dプリンタ製造元のPirate 3D社に問い合わせしてみました。
……というのも、ゲッコー・アンド・カンパニー(レッドスター)が言うには、「10月の問い合わせのメールを最後に返答がない」こと、「輸入のベテラン(笑)と言う代表が、いろんなルートと名前で新規の取引を持ちかけるが反応がない」という事が本当なのか疑問だったからです。
内容はこんな感じです。
一応、僕は真面目です。
ハイ、元気?
忙しい時に、機械翻訳の文章で、ごめんよ。
おたくらの3Dプリンタはクールだな!
実は、日本の企業を通して注文したんだ。
日本のゲッコー・アンド・カンパニー、またはレッドスターを知ってるかい?
おたくら、そこと契約を結んだの?
連中が言うには、あんたらと連絡がつかなくなったらしい。
それで、販売できないんだと!
俺は嘘だと思ってる。
意味通じてるかな? せめて返事だけでも欲しい。
それで、奴等の嘘の証明になるから!
お願いだ! 返事欲しい! 最悪の気分だよ!
……で、予想通りなんですが、返事返ってきました。
差出人は、Brendan Goh氏。Pirete3D社の共同設立者です。
シェアの確認とって、許可頂いたのでメールの全文と、機械翻訳、それを読んで僕のヘッポコ意訳を載せます。
意訳:メールをありがとう。
(機械翻訳:私たちに書いていただき、ありがとうございます)
(原文:Thank you for writing to us,)
意訳:残念だけど、私達はその会社とは契約を結んでいない。あなたは詐欺にあったんだと思う。
(機械翻訳:残念ながら、私たちはその会社との契約を持っていないと私はあなたが詐欺されてきたと信じて)
(原文:unfortunately we do not have a contract with that company and I believe you have been scammed.)
意訳:この問題を整理する地元の警察署に連絡する必要がある。
(機械翻訳:あなたはこの問題がソート持っているあなたの地元の当局と連絡を取得する必要があります。)
(原文:You should get in touch with your local authorities to have this matter sorted.)
Warmly,
Brendan
……と言うわけで、このメールが本当だとすると、ゲッコー・アンド・カンパニー(レッドスター)の言っていることは真っ赤なウソになります。
◯警察に届け出る
こうして本日、大慌てで印刷したメール、通帳記帳の記録、製品ページ、郵送した通知書のコピーなどを警察署内の相談室で広げて、担当の警察官の方に事情を説明しました。
訴訟する場合、争点となるポイントは2点です。
1.詐欺かどうかの実証
証拠としてBrendan Goh氏のメールを持参しましたが、これはあくまで個人間によるメールのやり取りで、証拠にはならないそうです。なので、記事冒頭に書いたとおり、公的機関による契約内容の照会(問い合わせて確かめる)が行われます。
現在、僕はこの照会待ちです。
2.契約内容が正当かどうか
この購入者に不利すぎる契約条件そのものも不当と思ってますが、聞く所によるとこれ自体は不当ではない可能性があるそうです。
どんなに不平等な条件でも、同意した以上は契約の範疇だというのです。この部分は素直に感心してしまいました。
僕は情報弱者でした。
契約というのはそれほど重いのです。
例えば、「注文後の中途解約、キャンセル、返金、返品は一切できません」という項目も同意した以上は効力を持ちます。
それを反故した以上、40%が妥当かは別として、違約金の発生はありえます。
各所で物議を醸している「生産終了やメーカー倒産等でお届けが不可能になった場合は後継品、同等品、代替品をお届けするか、弊社は債務を免責されるものとします」という条件ですが、今回の場合、生産終了もしていないしメーカー倒産もしていないのに責務を果たさないのはおかしいと思います。
ここで注目してもらいたいのは、生産終了やメーカー倒産……に続く「等」の文字です。この一文字がネックで、拡大解釈で如何様にもできるみたいなんです。
要するに、僕の勝ち目は「詐欺の実証」に尽きると思われます。
契約内容の正当性について争うと泥沼化しそうです。
また一度、詐欺ではないと法廷で確定してしまえば、僕がブログで散々やってきたことは営業妨害や名誉毀損に当ってしまいます。
これから、ゲッコー・アンド・カンパニー(レッドスター)のやっている事が許せない、と思って被害届を出そうとしている方に冷水浴びせる事になるかもしれませんが、こういう経緯となってます。
負けた場合、僕は再起不能に陥ると思いますが、こんな不条理が通るくらいなら、自分の意思を貫く所存です。
最後に皆さんに言いたいことは、不利な条件で契約は絶対結ぶな! と言う事ですな……。
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