
MCU最新作のファンタスティック・フォーを見てきました。何度目かのリブートとなり、今回正式にMCU入り。
実は先週見に行ってましたが、道中の車内で父から着電あり、なんと母が廊下でこけて、ガラスを割って怪我をした! と言うのです。動脈は傷ついてない、などふわっとした状況だけでしたので、不安な気持ちでいっぱいでしたが、友人が「帰ろう!」 とすぐ言ってくれたので、引き返しました。
母以外で心配なのは、自宅に99歳の祖母が一人います。祖母はとても責任感の強い人なので、割れたガラスを片付けようなどと考えて、さらに被害が広がるかもしれない……と気が気でない。
友人と別れ、自宅に戻ると、ガラスの割れた現場は、片付け前のストーブがとっちらかった、如何にも足をもつれさせそうな危うさです。血痕はそれほどではなく、一安心。おばあちゃんも無事でした。
両親が治療から戻るまで、ガラスを片付け、血痕を拭いて(一度固まった血ってなかなかキレイにならない……)、今の状況を第三者が見たら、犯罪現場を隠蔽してるみたいだ……と思いつつ、掃除します。
帰って来た母は、二の腕に7針縫う怪我でしたが、日常生活に支障はなく、その日から家事に仕事に十全です。
ってなわけで友人に、これが僕の家族の物語ですが、映画の家族の物語は来週行きましょうと、上映スケジュールを確認してもらったら、吹替が日に2本、字幕に至っては1本という状況でした。ええ……?! そんなに評判悪いと聞いてないけど……。
映画館は、鬼滅の刃の劇場版でギュウギュウでした。キメツかぁ……、と納得してしまいました。
ネタバレなしの感想としては、近年のMCUでは珍しく、予備知識ゼロで楽しめる、かなりの良作でした!!
1960年代の美しい時代、鉄板のSF設定、味わい深いキャラクター達。アクション映画らしからぬ、淡々としたところのある話運びが独特で、テンポよく気がついたときには「あれ?! これラストバトル?!!」 というくらい、あっと言う間に時間がすぎます。単体できっちり完結している感じもあり、とても満足できました。
以下、ネタバレあり。
かつて宇宙探査実験時の事故で、宇宙線を浴びることでミュータント能力を得たリード&スー夫妻、ジョニー(スーの弟)、ベン(リードの親友)の四人は、チーム「ファンタスティック・フォー」を結成し、ヒーロー活動をするようになりました。
リードは実験の失敗は、自分の責任と大きな罪悪感を抱えつつも、チームを同じ運命を背負った家族のように硬い絆で結束しています。
冒頭は、彼らの活動がダイジェストで紹介されていきます。こういう話運びはちょっと新鮮でした。今までだったらディズニー+のドラマでやってそう。
そんな中、宇宙からシルバーサーファー(なぜか女性化)が襲来、宇宙誕生以前より飢餓を抱え、星々を喰らうギャラクタスが、地球を終わらせにくることを告知します。
ファンタスティック・フォーの四人は、ギャラクタスを地球で待つよりも自ら討つ(あるいは話し合いで解決)ことを考えます。
ギャラクタスは、地球を見逃す見返りとして、リード&スー夫妻の息子を捧げろと求めます。未だ出産前の二人の子供には、強い力が宿っていると言うのです。宇宙線により変化した両親から生まれる、史上始めての赤子なので、どんな非常事態があるのか、天才科学者でもあるリードが真剣に検査しても、どこにも異常がなかったはずなのに、どんなスーパーパワーが隠れているのか、強い関心を抱かせます。
当然、四人は赤子の引き渡しを拒否、強大なパワーを持つギャラクタス、シルバーサーファーを倒すこともできず、逃げ帰ることに。極限状態の逃亡劇の中、スーが息子フランクリンを出産します。
地球戻った四人に待ち受けたのは、たった一人の犠牲を拒否して、人類全ての命運を危機に陥れたヒーロー達への世間のバッシングでした。
ギャラクタスは、刻一刻と地球に迫っています。そんな中、地球は混乱し一致団結できていません。むしろヒーローへの風当たりが強まる一方。
果たして、ファンタスティック・フォーは、迫るギャラクタスを倒し平和を守ること、息子を守ることを同時に成し遂げることができるのか!?
……というのが、だいたい八割くらいネタバレのストーリーです。
良かった点としては、まず非常に映像がキレイでした。
1960年代はレトロなファッションや町並みが美しい時代。色味も淡く鮮やかでキレイでした。時代背景とマッチしているのか、ヒーローコスチュームやギア類が違和感ないのも良かったです。
宇宙船のドッキング、ワープ航行、ブラックホールを使った重力スウィングといった、超コテコテのSF展開が、非常に高解像度な現代の映像で見れて良かったです。
ファンタスティック・フォーの特に男性陣のキャラクター造形が良かったです。
もちろん、紅一点のスーも素敵でしたが、他3人に比べると、かなりストレートでわかりやすいキャラクターです。賢く、美しく、強い。母性に溢れた理想の女性像という感じ。
他の3人は、裏に秘める部分があり、そこがよかった。
リードは、事故の責任を感じ影もありますが、それ以前に超越した知性故に、自分の人間的ではない部分に、他者から疎外感を感じ、自分自身を不気味に感じていたようです。
ベンは、とてもユーモア・ウィットに富んだキャラクターですが、劇中では台詞では表に出さないものの、チームで一番外見が変化してしまった自身に、コンプレックスを抱いている模様です。スーの妊娠をいちはやく見抜いた洞察眼といい、人間関係には人一倍神経を使っていそう。ジョニーがベンのヒゲを茶化したシーンがありましたが、あれって内心は傷ついていたのかもなぁ、なんて思いました。優しすぎるゆえに、いつも貧乏くじ引いてそう。
そしてジョニー! こいつが一番わけわからん! 一見、めちゃくちゃチャラいです。ところが、今リードが大変そうだから、と裏で翻訳作業を進めたり、自分の身を犠牲にしようとしたり。ずっと宇宙への憧れを抱いていたり。内心は芯の強い部分があるように感じます。一方、さっきのベンのヒゲについての茶化し方は無遠慮に思えたり、絶体絶命のピンチ状態でベンにアニメの決め台詞言わせようとしたり、ちょっと良いなと思っていた女の子が、命を肩代わりして助けてくれたのに、本体とサーファーボードは別と茶化してあっけらかんとしていたりして……こいつマジ、なんなの!? と。劇中見たまんまだと、かなり誤解されやすい奴なのかな、と思いました。次回作以降で、きちんと伝わるように掘り下げて欲しいな。
本国では、シルバーサーファーの性別変更が炎上しているようですが、自分はかなり物語に則した、良い変更に思いました。
残念に感じたのは、ギャラクタスの地球への降臨シーンがカットされている点。ここはたっぷり尺をとって、絶望感を演出してほしかったなぁ。なんかゴジラのように海からきたみたい。
ゴジラといえば、ギャラクタスの倒し方が、日本の怪獣映画みたいでしたね。上手くいきませんでしたが、搦め手を使って、ヒーローだけではなくみんなのチカラを一致団結という感じで良かったです。
次のアベンジャーズにつながる話という感じですが、最後にDr.ドゥームがちらっと映るだけで、そこまで強いつながりがあるようには感じませんでした。MCUに合流するファンタスティック・フォーの面々のキャラクター紹介という感じでしょうか。
最初は、息子のフランクリンがドゥームなのかな? 時代的にと思ってましたが、そうではなさそう。
別のマルチバースということで、どういうつながりになっていくのかが見どころかな?
サンダーボルツ*に続いて、MCU復活の兆しがあるんじゃないでしょうか。
世間はどうかわかりませんが、個人的に今後の展開が楽しみな作品でした。
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