傑作との呼び声高いクリストファー・ノーラン監督のインターステラーをようやく見ました。アマゾンプライムの後で見るにしておいて、何年寝かしたことやら。
とても良かったです!! 完成度がめちゃくちゃ高いのかな、って感じかなと思ってましたが、意外や意外、個人的にはかなり実験的で、見たことのない斬新な展開や映像が見れて、インスピレーションが刺激されて、なんだか創造的な気持ちになれました。
内容的にはAKIRAやトップをねらえ! のような漫画・アニメ要素が感じられました。宇宙のトンデモ理論を話すくだりは、どことなくルパン三世でオカルト由来のお宝の話をする感じにも似てました。すこし古典的な匂いのする映像の作り方が重厚感あっていいな、と個人的には思いました。
世界大戦でもなく、異星人が襲来するわけでもなく、植物の疫病によって静かに終わりつつ地球を舞台にして、人類存続のために別宇宙へと向かう父のお話です。ウラシマ効果によって、距離と時間との二重の別れを描きます。数時間が数十年になってしまう焦燥感あふれるミッション。人間の性として、選択肢があるのであれば、どれかは正解だろうと希望に縋ってしまう弱さ。宇宙の巨大さと大いなる謎。SFが大好きなら大正解な映画でした。
モノリスな相棒ロボットが良かったです。
決死隊となって、居住可能な惑星を探索に向かった科学者達が軒並み、間違った判断や心の弱さに負けてしまった点が、なんか人間らしいというか……、希望を感じて向かった人間はたまったものではないでしょうけど……。
伏線や違和感をきっちり回収してくるプロットが素晴らしかったように思います。
何十年も動き続ける時計とか。重力だけが時間を無視して、自由に操ることができるという設定なので、主人公の事故も全部仕組まれていたってことなんでしょうね。もっと露骨に過去に伝えることできそうですけど。
最後の再会シーンは感涙モノでした。良かったのか、それとも……複雑な感情になりました。それにしても、お父さんの顔つき変わりすぎwww
いつも通り、ノーラン監督の込み入った内容だったので、解説動画などを見るのがとても楽しい映画でした。