smogbom

蒐集/レビュー/散財。アートトイ,ThreeA,ソフビ,民藝。ウルトラライトハイキング。Giant MR4r。Apple,Mac,iPhone。

25歳くらいまでファッションにコンプレックスがあった-今週のお題

今週のお題「人生変わった瞬間」

今も自分がファッションセンスが良いのか悪いのかわかりません。でも、昔よりもファッションが好きになりました。いや、大好きと言っても良いでしょう。

25歳くらいまでは、ファッションに関して気後れして劣等感に近いものがありました。

そんな僕なのに親しい友人達が、オシャレに関心のある人たちでした。友人宅の家にあったファッション雑誌を見て、「この服かっこいいなー」 とか思うことはあっても、自分が欲しいとは思いませんでした。

自分は、根暗でオタク気質な人間であることを自覚していたので、ファッションとは無縁な人間なのだ、と思っていたのです。

普段は親がどこかから買ってきた服を着て、ときどきお店でガチガチに緊張して店員に言われるまま、身の丈に合わない高価な服を買い、手持ちの服と組み合わせがわからず、これは自分とは別分野の世界だと嘆いたのでした。

こんな自分を変えたのは友人の一言でした。

「お前ってインテリアとかガジェットとかのモノのデザインに異様なこだわりがあるのに、なんで服は無頓着なの?」

言われた瞬間、脳天から電撃を受けたような衝撃を受けました。

 

言われてみれば、そのとおり。

ファッションも、デザインの1つであり、自分は「あの人の服、似合ってるな、かっこいいな、趣味じゃないな」 と人を見て冷静に判断できています。しかし、自分に当てはめるとわからなくなってしまうのはなんででしょう? 

自分が好きなモノの良し悪しのように、自分が好きなデザインの服があって、それを好きなように周りの目を気にせず着ればよいのでは? と思いました。

 

ファッションもモノの1つ、デザインで自分の好みがある、とわかってから服をよくよく見てみると、根暗でオタク気質の自分だからこそ存分に楽しめる分野でした。

人の根幹に係わる分野が、衣・食・住と並ぶのですから、それが浅い訳がない。

素材、形、作り方、ヒストリー、あらゆる部分に知的欲求を刺激されました。

ステイタスや流行だとか、周囲の目や異性にモテるとかは、自分にとってどうでもよかったのです。

服好きと思っていた人たちが、細部に関して如何に無頓着であったことか!

なんかかっこ悪いな、と思っていた形が、数年たってしっくり来だして、自分の肌身感じたものが流行だった、なんて瞬間もありました。

また、まわりで流行ってるけど自分は嫌いみたいな、自分のスタイルみたいなものが主張できるようになりました。

 

自分が服選びの信条(守れているか微妙)は、メーカーやブランドで選ばない(あえて聞いたことなところのものを買って知識を広げる)、高価なものが良いものではない(でも貧乏性なので、セールで安いと買っちゃう……)、新品以外も買う(むしろ買えない)、今の自分に似合わなくても所持して寝かす(タンスの肥やしといいますが、いいじゃないですか、ゴミじゃなくて肥やしなんですから。寝かしておけば、そのうち豊かな実りが期待できるんです)……という感じでしょうか。

 

周囲からどう思われているかはわかりませんけど、おっさんになっても人生楽しめております。