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愛と稲妻見るので予習-マイティ・ソー バトルロイヤルの感想

公開中の最新作、マイティ・ソー ラブ&サンダーを週末に鑑賞するので、見てなかった三作を慌てて視聴しようと思っています。

一作目は期待以上の面白さ。続く第二作はMCUとしては個人的ワーストの駄作。

 

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そして、三作目は……シリーズで一番おもしろかった!

冒頭から、前2作のよくある感じの重苦しい独白から始まるというスタイルではなく、ちょっとコメディタッチのシーンから入っていって、「お、いつもと違う」 って思わせてくれます。

どこかガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのような、明るくってワクワクするような展開。

前2作が地球をメインに、少しアスガルド(中世ファンタジー)を舞台にするという感じでしたが、これまでソーでは馴染みないSF的な世界へと飛び立ち、意表をつく展開でした。

 

今回のヴィランは、オーディンの娘で、ソーの姉であるヘラ。

彼女も特に深い経緯などなく、純粋な悪という感じですが、妖艶なBBAのくせに、ただひたすら強いという強烈なインパクトで、ソーのムニョムニョを握りつぶしてしまうという、こんなの勝てるのか?! と最後までハラハラさせてくれました。

サクッと使い捨てのように、ソーのご友人たちが殺られていってしまうのにびっくり。一人、顔が見えなかったですが、なにしてるんだろうか……。インフィニティ・ウォーとかに出てたっけ? うーん記憶にない……。

 

前作で嫌いになったロキも、ここまでくると、裏切ることも折込み済みで、そういうやつなんだな、と理解できて、ちょっと愛着がでてきました。

 

武器を失ってしまったソーの本来の力の覚醒にも心踊りました。

今作は、アクションシーンがシリーズ中で、もっとも素晴らしかった。

デスとトロイの活躍もあって、良かった。

 

唯一の欠点は、原題サブタイトルのラグナロクを、なぜか邦題バトルロイヤルに変えたローカライズスタッフのセンスのなさ! なんでやねん!

ラグナロクって、北欧神話では神々の最終決戦のことです。ビデオゲームなどでも出てくるし、別に知名度の低い単語ではないと思うのですが……。なんでバトルロイヤルを採用したんだろう……。

しかも、ラグナロクって、神話のほうでは、勝利する戦いじゃなくて、神々側の敗北で終わるということが、予言で神々が最初から知ってるんですよね。だから、神々は、名誉の死を迎えるために戦って訓練しているんだし、どーせ死ぬんだし、ってことで一日中酒を浴びて享楽的に生きているんです。

この映画のラストは、神話に忠実だし、めちゃくちゃ良い伏線回収になっています。邦題が本当に残念。

 

そんな訳で、前三作を完走! 

数時間後には、最新作を見る予定です。