正月にプライム・ビデオで鑑賞した映画の感想です。
ポストアポカリプス後の世界、枯渇した資源をめぐり、移動要塞化した都市が、都市を食らっていくというメチャクチャな設定の映画です。ラノベやアニメに似た設定のものがあったと思いますが、実写映画の説得力がすごいです。
できの良い映画ではないのですが、心踊る設定と画作りで、とてもおもしろかったです。
以下ネタバレあり。
シナリオそのものは、あんまりおもしろくありません。ヘスターがトムに惹かれる理由がわからないし、ヴァレンタインの行動原理も目的もよくわからない。トムが頼りになさすぎ、迷惑かけすぎでやきもきします。トムの友達は、途中から居なくなったのもよくわからん。
全体的に暗くて、なにが起こってるのかよくわかりません。
一部のキャラクターと舞台設定は一級品です。
女ヤクザ風のテロリストのアナ・ファンがめちゃくちゃカッコいい。サイボーグ兵士のシュライクも良かったです。
賢く勇敢な女性と、愚かで臆病な男性という極端な男女が描かれています。
ハウルの動く城とラピュタの飛空艇を混ぜたような世界……ラストもなんかパズーとシータって感じでしたね(笑)。
解体中の都市の中での逃走劇とか、ここでしか見れないシチュエーションです。
映画としては退屈でしたが、インスピレーションを得る資料としては最高でした。