人間社会のストレスというのは、とどまるところを知りません。日々、樽のなかの澱のように積もっていく不平と不満が臨界点を突破した時……人は一羽のガチョウとなって、理性の鎖を解き放ち、悪逆無道の限りを尽くして、いたずら行為に精を出すのです。
来年、モノクロモバイルゲーム機のプレイデートを発売する予定のパニックより、パブリッシング第二弾のUntitled Goose Gameが20日に、ウィンドウズ・マック版はエピックゲームズストア限定で、スイッチ版が発売しました。
あなたは平和な村に現れた、名も無い1羽のガチョウです。 『Untitled Goose Game』はドタバタアクション・ステルス・サンドボックス・ガチョウシミュレーター(?)。村の隅々まで自由に散策したりおじさんの帽子を盗んだり、突然鳴いてびっくりさせたりして人間の日常を台無しにしましょう。
特徴:
- イジワルないたずらガチョウ(つまりあなたです)
- 平穏な生活を送る人々が暮らす町(あなたはそれが嫌いです)
- ガァと鳴くための専用ボタン(!!)
キュートなグラフィックで、大人も子供も楽しめるゲームです。
TODOリストがありますので、それに従いいたずらを行います。
中にはピタゴラスイッチ的に、どういうステップを踏めばクリアできるのか試行錯誤する項目もあります。
いたずらとはクリエイティブな行為なのです。
謎解きとステルス要素が高いゲームです。
この優しい世界では、あなたがどんなにチョッカイを出しても、許してくれます。
この世界で癒やされて、ゲームをやめればガチョウから人間に戻りましょう。
常識人は言うかもしれません。
「ひとの嫌がることはしてはいけまん」
大変立派ながら、いたずらやチョッカイは楽しい……これもまた真理なのです。人の本能的な欲求なのです。
あおり運転がなぜ無くならないのか……? 自分の思うがままに運転するのが楽しいからでしょう。
戦争ゲームがなぜ人気なのか……? 人間は戦って勝利するのが好きだからでしょう。
いじめがなぜ無くならないのか……? 人間は……人間は、たぶん、弱い立場の人を虐げるのが好きなんでしょう。学校や会社など、ヒエラルキーのある場所で起きやすいのは、それが理由です。
僕は、どちらかというとイジメられる側の人間だったので、いじめは良くないと思います。でも、いじめる連中が楽しそうというのは理解できます。クズだと思いつつも。
このゲームは、現実ではないので、大いに愉しめばよいと思います。
脳みその硬い人は、殺人ゲームを規制すれば良いという考えですが、規制するよりもゲームで発散させてば良いと自分は思うな……。