8日に劇場公開されたスパイダーマンのアニメーション映画「スパイダーマン スパイダーバース」を見て来ました。
電車の中で書いてるので、誤字脱字多いかも。
全然見る予定なかったんですが、アカデミー賞獲ったって聞いて、ミーハーにも興味が湧いた次第です。何の予備知識も持ってなかったのが良かったと思います。
とにかく映像が斬新で凄くて、面白さと戸惑いが半々と言う感じです。勝手に日本のアニメーション業界、ヤバイんじゃないの、と危機感抱いてしまいました。今回の映像演出について、僕は完璧だとも成功してるとも評価できないんですけど、圧倒的な新しさとパワーを感じました。それを近年、日本のアニメでは感じたことがない。今まで、外国製のアニメって、ショボいか幼児、低年齢向けだったじゃないですか。今回のスパイダーマンのストーリーは対象年齢がぐっと引き上げられてます。日本アニメがあぐらをかいているうちに、ゲーム業界みたいな状況にならないか、にわかに心配になりました。
追記:アニメータに日本の方が関わってるそうです。8時間労働のホワイトな環境らしいです。
今回も吹替版で見ました。コミックを意識するように、コマ送りがゆっくりのアニメーションになっていて、この演出は正直うまくいってないように僕は思いました。ショボく感じちゃった。その分、画面の要素の密度が濃くなっていて、画面は派手でやかましめ。これで字幕追うのはキツそうです。吹替版は100点だ! ……と言いたいところですが、エンドロールで日本語吹替版用の主題歌が……もうヒドイ。アーティストさん自体に、とやかく言うつもりはないんですが、映画と破滅的にマッチしてないんです。その前の曲までのテンションが、急激に冷やされてしまいました。ソロバンはじきだけしか考えていない、ソニーミュージックのプロデューサーがゴリ押しした結果なんでしょうね。耳にポップコーン詰めるか、エンドロール前に席を立ち、字幕版の券を買って見直す事をオススメします。
映像だけでなく、肝心のストーリーも素晴らしかったです。
次世代スパイダーマンの男の子は、高いポテンシャルを持ちながらも、進学校の雰囲気に馴染めないと言う男の子です。今までのスパイダーマンの「のび太くんタイプ」の主人公が、偶然クモに噛まれてチート能力を手に入れると言う流れからはちょっと外れた存在です。スーパーヒーローになる事は嬉しいことばかりではない、と言うヒーローの葛藤を描いているスパイダーマンの基本路線は逸脱していません。
今回は平行宇宙のスパイダーマンが仲間になります。
メタボ体型のやさぐれピーターBパーカーは、この手のバディ映画でお約束の凸凹コンビですが、王道の良さがありました。
たくさんのヒーローが集まるとアベンジャーズ的なお祭り感が先行しがちですが、今回は別のメッセージ性を伝える事に成功しています。たった一人で真の理解者もなく、孤独な戦いを強いられ、傷つき摩耗仕切ってしまうスパイダーマン達が、本来は別の平行宇宙世界であっても、同じように平和のために戦う人がいれは心強いと思うんです。そして、僕たちもスーパーヒーローでなくてもなにか孤独に困難に陥った時、実は同じような状況に直面している誰かがいると思えば、孤独な戦いでは無いと思えるかもしれません。
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