間が空きましたが、未だにゴールデンウィークの記事が消化できておりません。
5月3日は名古屋、4日には神奈川県におりました。
最初に訪れたのは横浜美術館でした。
こちらで、はだかを見ました。
ヌード NUDE展概要
ミレイ、レイトンをはじめ、ルノワール、ドガ、マティス、ロダン、そしてピカソ、ベーコン、ホックニーまで、名だたる芸術家たちが挑み続けたテーマ、"ヌード"。西洋近現代美術の殿堂、英国・テートの誇る珠玉のコレクションで、200 年におよぶヌードの変遷をたどる展覧会です。
2018年3月24日(土)~6月24日(日)に横浜美術館で開催。
日本初公開となるロダンの大理石彫刻《接吻》をはじめ、近現代美術の殿堂・英国テートが所蔵するターナーやマティス、ピカソやホックニーらの「ヌード」をテーマにした作品と、その歴史を紹介する。
引用‐ヌード展
ああ、はだか!
我々の祖先が知恵の実を口にした瞬間から、はだかは恥ずべきもので隠匿されると同時に、この世で最も美しいものになりました。
僕がこの個展に足を向かわせた動機は、100%純然な美への関心でした。
そう、例えるならOVA「機動戦士ガンダム08MS小隊」にて、主人公のシローが森の泉で沐浴する少女のはだかを、そっと見守る……そんなシーンのような状態でございました。
ええ、嘘です。
はだか見たいじゃーん!
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こちらのロダンの接吻だけは撮影可能でした。
公開当時は、あまりに淫らすぎると抗議が殺到、布で覆い隠されたと言います。
正直、その時のセンセーショナルな瞬間が、この作品の絶頂期だったと思います。
モチーフの二人は不倫関係で、自身をアーサー王伝説のランストットと主君アーサー王の王妃グィネヴィアになぞらえているそうです。
口元は、彫像そのものの巨大さと、不自然ではないポージングで巧みに隠されていて、裸身にも関わらず、二人の関係が秘し隠されたものであることが連想できます。
僕も撮影していてなんですが、取り囲まれてカメラでパシャパシャしている状況って、冷静に考えると、テーマと全然噛み合っていないですよねー。
その他、印象に残ったのを記します。
ピカソのヌード。
ピカソは、モテ男すぎて個人的にヤッカミの対象なんですけど、やっぱり凄いと思いました。女が大好き!! ってここまであからさまに全部をさらけ出すってなかなか出来ないと思うな。どこかでかっこつけちゃったり、おどけてみたりしちゃうもんじゃない。
フランシス・ベーコン。
ベーコンの絵を生で初めて見ました。
スフィンクスと横たわる人物。
不思議な気持ちになる絵でした。
その他、同性愛をテーマにしたものがありましたが、はだかが現代ではそれほどタブーじゃなくなったので、はだかのメッセージ性はそっち方面が強くなりそう。
前半部分より後半の方が面白かったです。
テートコレクションから引っ張ってきたものなので、展示されていないのは仕方がないかもしれませんが、浮世絵の春画とかはどういう扱いになるんでしょうか。いわいる現代の「薄い本」が芸術になる日は来るのでしょうか。金持ちが発注した裸婦像って、今のエロ本と変わらないよね?
個人的に一番好きなヌード絵は、ムンクのヌード。「思春期」じゃなくて、部屋に棒立ちする身体が発光しているような感じの絵なんですけど……Google画像検索で探しても見当たらない。
常設展の写真
撮影可だったもので、気になったやつ。
版画らしいです。
切り詰めた空気感が良いですね。
この方の作品、どこかで見たな〜。
線描が気持ちいい!
その他、美術館近辺の写真