劇場版5作目。
ようやく地元の映画館で公開されたので、見てきました。
これ見て気がついたのですが、前作のロストエイジを見ていませんでした。
見ていたらもっと楽しめたのかもしれませんね。
映画館で見なくても良かったかな、という内容でした。
映像は素晴らしかったのですが、戦う理由が稚拙で、幼稚な内容に感じました。
一生懸命要素を詰め込んでいる感じなのですが、なんか心に響かない。
緊迫感を出しているのでしょうが、どこかセリフが空回りしていていました(これは吹き替え版だから?)。
以下ネタバレあり。
物語全体を通して、セリフが唐突に感じました。
これは吹き替えのせいかもしれません。声優さんは凄くアツいテンションでセリフを発しているのですが、常にテンションマックス状態なので、調子外れというか、空回りしていると思いました。
冒頭に子供がトランスフォーマーに襲われていると勘違いしたTRFというと軍隊がミサイルを打ち込むシーンがあるのですが、「子供達がいる! 攻撃は許可できない!」と言った次のシーンで、安全確保してもいないのに「撃て!」と命令するので、なんでや?! と思いました。こういう感じが続きます。
今回の敵は、クインテッサというトランスフォーマーの創造主なんですが、母星がいつの間にか滅んじゃったので、地球を侵略してやるぜ! という身も蓋もない理由で、母星ごと地球に突っ込むという流れ。もうちょっと敵なりの正義みたいのがあれば、話に深みが出たと思うんですよね。登場も唐突だし(これほど話が続くとは想定されていなかったのかもしれませんが)、母星が滅ぶまでにおまえさん、何をしてたんだ? と。
キーアイテムの杖も、意味がわからなかった。飲んだくれで詐欺師のマーリンにどうして渡したのか。その起動にはマーリンの直系の血が必要ってそんなプロテクトは誰がつけたのか。多分、騎士のオートボットだと思うけれど、それならそいつら杖使えるだろ、使えるようにできるだろ。
杖の能力もよくわからりません。トランスフォーマーの母星に地球の地殻エネルギーを伝えるキーアイテムなんですが、それ以外の能力はなんでしょう? マーリンに預ける理由ってありました? 最初はドラゴンを操るのかな、と思ったんですけど、メガトロンに奪われた後は当然のように付き従ってたし……ってか、あのドラゴンは騎士のオートボットなんですね。そんなシーンあったかな……。
オートロボット(正義の見方)、ディセプティコン(敵)という分かりやすい勢力図がよかったのに、TRFという人類のなかでは、両方が宇宙からの侵略者として扱われていて、さらに創造主というのがでてきて、それはどっちの勢力になるの?
安直な勧善懲悪のストーリーなのだから、もう少し設定を綺麗に見直しておければ、スカッと明快なエンターテイメントとして楽しめたと思いました。
そうですね、円卓の騎士のエピソードは要らないと思います。
キーアイテムもメダルだけで十分だったのでは。
よかった点は、ヴィヴィアンの胸の谷間。