アンボックス・インダストリーズよりハードコアパンク、グラインドコア、メタルシーンで活躍するドイツ人イラストレーター、フローリアン・ベルトメルさんの「there is a light that never goes out(画像)」をソフビ化した作品です。
青蓄光版は、メディコムトイにより受注販売されました。
イラストレーター本人の手を型取りし、イコンや傷痕、指先にはロウソクのようなディテールを加えた原型を、アンボックスのデジタル造形チームが完璧に複製したそうです。
参照:ハンド・オブ・グローリーのメーカー限定カラー、発売 : 下呂温泉 留之助商店 店主のブログ
全高約25.5センチ(実測)、1パーツ構成となっています。
まるで悪魔崇拝に使う呪具のよう。
ハンド・オブ・グローリーとは、時給250円のゴーストスイーパー助手が使う技……ではなく、死刑になった犯罪者の腕を切り取り死蝋化させたものだそうです。死蝋とは、死体に含まれる脂肪分が腐敗せずに変性して、蝋状になったもの。
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乾燥状態で作るミイラとは違い、湿潤で低温環境で作られ、儀式における蝋燭代わりや護符(タリスマン)として使用されたそうです。
ぐるりと見ましょう。
ソフビにすると金型から(記憶では)9%縮むそうですが、ほぼ1/1スケールで存在感抜群。
自分の手と比べるとこんな感じ。
手首細いけど結構華奢なのかな、フローリアンさん。
指先には、蝋燭の芯が刺さっていて、溶けた跡もあります。
塗装は煤けたような感じになっています。
くまなく刻まれた文様は、宗教状のイコンやルーン文字を連想します。
読み取れるものは少ないですが、手の甲の中心には、プロビデンスの目、その下の図形の真ん中にあるFは、作者のFlorianの頭文字でしょう。その下は、僕にはヤギのように見えます。バフォメットというヤギの頭の悪魔を連想しました。
ヤギの右下にあるのは亀のように見えます。
手のひら側には図形は少なめ。
逆十字架は悪魔崇拝と関連付けられますが、デスメタル、ブラックメタルなどの音楽シーンで人気のあるシンボルだそうです。冒頭に書いたとおり、フローリアン・ベルトメルさんは、ハードコアパンク、グラインドコア、メタルシーンで活躍されているそうなので、よく用いるモチーフなのかもしれませんね。
手首のところには、カスレかかっていますが、「F.Bertmer(C)」とコピーライトが入っています。
購入する前は1パーツとは思っていなくて、どんなふうに分割されているのか興味がありました。
底の部分をみるとこんな感じ。
ローテーション成型なので、湯口がピンホールくらいの大きさしかありません。
蓋がないのが許せない人も安心。
ハンズオブグローリーと言えば、メーカー・作者違いますが、トミーミッションの持つ聖人の手……というわけで並べてみました。
最後に蓄光具合を。
青蓄光なので、控えめな発光ですが、日光にキチンと当てたら違うかもしれません。
ただ、青蓄光の性質上、このぼんやりとした発光が長時間もちます。
オモチャというより、完全なオブジェですが、1/1スケールが増えました。
メディコムトイの20周年記念展やワンフェスでの展示から欲しかったんです。
アンボックスは最近、いろいろなアーティストとコラボして製品化していますが、あまり日本で購入できる機会がありません。どんどん販売してほしいです。
これも日本人作家のデザインなのに、日本では直接販売されなかったようですし……。
これもカッコイイ。
これは絶対欲しい。
海外通販した方が良かったかも……。
これも欲しいなぁ!
海外メーカーで今一番勢いに乗ってるメーカーではないでしょうかね!
個人的に大注目です。
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