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LEOソフビ坊や / ウロボロス[1期未塗装]

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LEOソフビ坊やさんの新作。ウロボロスとは古代のシンボルで、自らの尾を噛む蛇の図として現されます。意味としては、永遠・永続・不老不死・無限・完全と中二病が発動しそうな感じ。精神学者のユングは人間精神の原型を象徴するものと定義したそうです。また、このイメージは全世界で類型が見られるとのこと。

参照‐ウロボロス - Wikipedia

 

そんな名前を与えられたこの作品の正体は、女の子(アイリス Iris)、 怪獣(テュポン Typhon)、 ロボット(グラヴィオール Graviol)の3体から構成されます。

全高約15センチで5パーツ構成です。記事の最後に記すギミックを容易に行えるように、軟質成型で未塗装となっています。ちなみにまだオンラインストアで購入可能で、近日今回の配色とは異なる成型色パターンで2期が販売予定のようです。

order.mandarake.co.jp

 

 

◯怪獣

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偶像怪獣のような蛇っぽい個体です。ウロボロスの名前に一番親和性がありますね。

テュポンはギリシャ神話に登場する宇宙サイズの怪物の王。風の神でもあり台風(タイフーン)の語源でもあります。ゼウスと死闘を演じる強さですが、語感からか日本のゲームではあんまり存在感ない感じですね……。

実物を手にした時、「アレッ?」と感じたのが首のカンチャク。

 

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縦も横も胴体とキッチリつながらない。

 

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正解はこの角度。なんですが……。

 

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原型段階なのか、ワックス型の段階なのか、整形後の加工段階なのか不明なのですが、カンチャクの軸が少しズレています。

 

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どうも偶像怪獣のイメージを、僕は強く持ちすぎていたみたいです。

明言されていませんが、原型師さんが違うのではないかと思っています。おそらく原型は意図してラフ画のようにザザッと手早く作られたような感じがします。細かなディテールを見ると手慣れた人ということは素人目にもなんとなくわかり、雑という訳ではなく、意図して偶発性の妙、つまり「味」を生み出そうとしたのだと思います。偶像怪獣とはコンセプトの異なる作品なので、原型のスタイルも異なるという事なんだと思います。

 

◯女の子

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f:id:smoglog:20161006144254j:plainゴシックファッションの女の子、アイリス。

LEOソフビ坊やさんのSNSアイコンや偶像怪獣のヘッダーに描かれた女の子「fairy」との関係性は如何に。ゴスに詳しくないけど、首輪や革ベルトなどハードロックな味付けですね。

 

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今まで見たことのあるソフビの女の子の中で個人的に抜群に一番カワイイ、と思いました。気の強そうなお顔立ちです。現代風なkawaiiです。すなわち萌です。ブヒィ。

耳元のところの形状が、なかなか抜きにくそうなカタチをしています。

 

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衣装は細やかなディテールが盛り込まれています。

 

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ただ、首は可動させるには向いていません。

 

◯ロボット

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 グラヴィオールとは古典ラテン語で「より重い、甚だしい(程度が普通の状態を超えている)」という意味みたいです。

 

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顔はレリーフのようで、頭頂部には脳みそのような意匠が露出。

 

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胴体は古い潜水服のようです。ベルトのバックルのようなところに星の公転のような図案があり、外宇宙の超文明を連想します。

 

◯組み換えギミック

ここからがウロボロスをウロボロスたらしめるギミックです。

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軟質成型なので容易にバラすことができます。

すべてのカンチャク部分の経は3体とも共通しているので、モンタージュ写真のように組み換えすることが出来ます。組み換えパターンは200通りを越すそうです。

 

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頭部だけを組み換えたパターン。

 

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頭部・胴体・下半身を組み替えたパターン。

 

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さらに両手を組み替えたパターン。

 

最後に……。

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どーん! こうして無限につながっていくんだね……!!

 

ウロボロスでした。

触って組み替えて楽しいソフビとなっています。

新作の偶像怪獣も予定されているそうで、こちらも発表が楽しみです。

 

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