ソフビをカスタムペイントしました。
素体は、滋賀県長浜市にある、ハイセンスかつハイソなインテリアトイショップ、インスティンクトイさんのオリジナルトイであるインクです。
初めて訪れた時に友人と、インクをことのほか気に入りました。友人はファーストカラーの黒色が特に欲しかった模様。ところが、黒色はとっくの昔に絶版。最新のものも発売日のうちの売り切れ。次回発売予定の新カラーは当分先でした。
パンダカラーと青蓄光カラーだったかな? 青蓄光カラーは、中国の工場の台風の影響で設備がお釈迦になったことや、代わりの生産工場の完成品がエラー品だらけだったことなどあって幻の一品となってしまったそうです。
閑話休題。
とにかく直ぐ欲しかったので、無彩色のスリーエーでいうDIYモデルはないでしょうか、とお喋りしていたら、なんと、少し前にカスタムペイントのイベントがあり、それ用の無彩色のテストショット(仕上り確認の為のテスト品ですな)のあまりが在るというではありませんか。友人の対人スキルが高いのか、トイデザイナーでもある店長が大物なのか、あれよあれよという間に、恐らく通常では手に入らないテストショットを購入(友人からプレゼントしてもらった)。
◯最初の塗装
最初、ウチの愛犬であるダルメシアンをモチーフにした、ブチ・インクの予定でした。で、いつものとおりに、パテで表面を粗して、塗装しました。
友人に見せたところ・・・。
「こんなの店長のお兄さんに、お見せできない!」「汚い!」「適当すぎる!」
・・・とぐうの音も出ない程の酷評をうけました。
うん、妥当な評価。
その後も懲りずに何度も白色で塗り潰し、今度はもっと細い筆で塗るとか、油性マジックで縁ってから塗るとか試行錯誤しましたが、しっくり来ず、半年以上、化粧箱の中に仕舞われたままでした・・・。
◯新作発表が近いとの報を受け
新作の発売前だし、踏ん切りを付けよう、と箱から出しました。もっとも自分が得意とする塗り方で・・・マシーネンクリーガーのプラモで培った汚し塗装で。
ベースはフラットブラックで、ドライブラシで銀色を塗ります。
途中、下半身のところは、試行錯誤の跡を残したいと思って塗り残しをワザとしましたが、ちょっとこれは失敗でした。すごく雑に見えます。
前置きはここまで。まあ、見てください。
◯全体
若干、ライティングがキツすぎて、よくわかりませんね。
キャラクターについてですが、4枚目の写真のお尻の辺りに張り付いているクリーチャー、リキッドがクマを侵食して誕生したのがインクです。
◯頭部
クマのおもちゃって、ティディベアのように可愛らしいキャラクターで、実際のクマの凶暴さとは相反していますよね。インクは、可愛らしさも残しつつ、正体不明のリキッドに侵食された不気味さ・狂気も一緒に宿しています。そこが魅力だと僕は思っています。
口の部分はフロッキー仕様で、モフっとしています。目の部分は、市販のカラーは赤か黒なのですが、ピンク色にしてみました。スワロフスキーのサイズが合っていないので、いつか交換したいです。
◯リキッド
しっぽは、多分リキッドの部分なんじゃないでしょうか。どこか恐竜のようです。
◯脚部
塗りは失敗しましたが、造形として、すごく気に入っています。塗っていて、なるほどなあと、一人頷いていました。今にもドロドロが動きだしそうなんですもの。
◯まとめ
腰を上げるのは、なかなか大変でしたが、塗り始めると楽しくて、半日で仕上げました。眺めていると、気に入らない部分がでてきて、もうちょっと手を加えたいところも出て来ましたが、先にDIYシーザーを仕上げないと・・・。