記念すべき777記事目ってことで久々に野外撮影に挑みました。
Kennysworkを主催するKenny Wongさんは、アジア圏を中心に熱狂的なファンを持つ香港のアーティストです。公式サイトの略歴を参照にすると、香港イラストレーター協会の創立メンバーで、米国ディズニーランドがミッキーマウスをケニーに委任し、「ミッキーデザイナー」 シリーズ を手掛け、香港で初めての認定デザイナーになったとあります。モリーは2006年に誕生し、自らを”モリー画家”と称するほど、モリーは彼を代表するモチーフになったようです。
参照‐kennyswork
インスティンクトイさんとのコラボは、モンスター台北の「KENNYSWORK x Artist party show(2016)」にて発表された「穿著怪獸衣裝的Molly(日本語のタイトル不明…、この名前でグーグル検索すると出てきます)」です。展示品だったのか販売品だったのか定かではありませんが、その姿はミニインクの胴体、ミニムッキーの両手、バットリキッドの羽根と既存アイテムの組み合わせではあるものの、今回紹介するErosion Mollyの前身になった事は明らかです。
Erosion Molly(侵蝕モリー)と名付けられたこの作品は、2017年に同じくモンスター台北で開催されたKennyswork × INSTINCTOY個展で初売りされました(すみません、間違っているかも)。1stカラーは僕が今回ゲットした「Green Fairy」。Kennysworkさん提案カラーで、モリーのデフォルトカラーである金髪とグリーンアイに、恐竜っぽいメタルグリーンのボディとなっています。Kennysworkさんの意向で各色上限300体となっているようですが、今後もカラーウェイがゾクゾクと登場する予定のようです。
あ、ちなみに今回のもワンフェス2017夏で入手しています。
全高約24センチ。
可動箇所は頭、両腕。
追記。王冠も動きました。ちょっぴり「K」がズレているのはその為です。申し訳ない。
完成前から出来がヤバイって噂で聞いていたのですが、マジでヤバイ。
仮に販売価格が倍でも納得してしまうくらいです。
冒頭に書いた、プロトタイプと言うべきモリーとの差異は、 大きさとプロポーションでしょうか。巨大な王冠との相対で小さく見えますが、24センチとインクとほぼおなじ大きさです。
インクやムッキーの要素を感じつつも、全てが新規で造形されていて、プロポーションが調和しています。
王冠にはインスティンクトイさんの侵蝕モンスター「リキッド」が。
ここの塗装のキレッキレさよ……!
インスティンクトイさんに聞いたら、ここは手塗りだそうです。
名も知らない塗装工程の工員さん、すんげぇ!!
王冠の中。リキッドがよじ登っているような動きある造形になっています。
顔の透明感のある、ぷりっぷりの肌の成形は、かなりの試行錯誤があったようです。
日本の美少女フィギュアやドールなんかでは、当たり前なんですが、生気ある肌色を出すのって海外ではなかなか難しいようなんです。それを知ってからだと、海外メーカーの肌の血色の悪い事よ……。
王冠の「K」のマークはホロステッカーです。
↑動画です。
ソフビにステッカーという仕様は、ノスタルジックを感じさせるモノなんですが、インスティンクトイさんが使うと、また違う印象を受けますね。
王冠の後ろにロゴ。
足の裏にもロゴ。
手はかなり複雑な塗装と造形。
肉球が愛らしい。
怪獣のきぐるみを着たモリーに、リキッドとフラッフィーが寄生したという感じでしょうか。
出来の良さは、跳ねっ返りの髪と背中の羽根とのクリアランスにも現れています。
車同士なら事故レベルの1ミリ以下の隙間で、グリグリ動かしても干渉しません(個体差あるかも)。
王冠は、フィギュアを中に仕込めるステージにもできます。
安定……。
前にならえ。
毎回、クオリティには脱帽してしまうのですが、今回は更に一段階上がったような気がします(毎回言ってるような)。
撮影し忘れているのですが、パッケージも凝ってますよ。
Kennysworkさんの絵に金の箔押し。ブリスターも天面と底だけを抑える形式で、ゴミが少なくなりエコな感じでした。
いい買い物したな〜、って満足感が半端ない。
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