Oculusから販売された、安価なスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレイ「GO」32GBモデルが届きました。
ぽちったのが、発売日の5月2日12時くらい。出荷予定日が5月4日から11日で、到着が5日でした。旅から帰ってきた6日に受け取り。香港から送られて来たので、工場から直接発送されたのかも。昨日と今日、あわせても1時間くらいしか触ってないですが、ファーストインプレッションをば。
記事の要約
これは何だ?:PC不要ケーブルレス、スマートフォンを取り付けないスタンドアロンのVRヘッドマウントディスプレイ(バッテリ内蔵)。コントローラ付き。
価格:内蔵ストレージ32GBモデル23,800円、64GBモデル29,800円(送料込み)
こんなに安いと性能低いのでは?:流石にハイエンドなものに比べると、機能面で劣るが、結構良い! いや、かなり良い! 首を動かしてまわりは見渡せるよ(ヘッドトラッキングあり)。
Oculus RiftやVIVE、PSVRと比較して:設置が面倒くさい、ケーブルが邪魔だなぁって人はこっちが良いかも。
良いところ:お手軽にVR体験できる。価格が安価。装着感よし(メガネっ子でも!)。ケーブルレスで、とても楽ちん。スピーカーは臨場感あって、密閉感がない。なんと、ちゃんと動く!
悪いところ:バッテリーも持ちが悪い(半時間で半分くらいなくなる……、輝度落とせば少し伸びる)。いまのところ日本語が打ち込めない。日本語非対応アプリ多い。スクショが撮りにくい。すぐにレンズが曇る(くもり止め必須)。Facebook嫌い。
どんな人にオススメ?:とにかく手っ取り早くVRを体験したい人。
こんな人にはオススメしない:既にハイエンドなVR機器を所持し、満足している人。VR空間を自分の足で動きたい人(ポジショントラッキング無し)。Facebookと聞くだけで悪寒が走り、ゲロが止まらない人。
以下、開封から詳しい感想を。
ちなみに、ヘッドマウントディスプレイはコチラで一度失敗しています。
時代が時代ってのもあったんですが、動作はどうしてももっさり、ストアがないのでコンテンツを消費することもできないし、マジで失敗した買い物でした。
通常のヘッドマウントディスプレイとVRヘッドマウントディスプレイの違いは、前者が◯メートル先に100インチの画面という真っ赤なウソ(◯センチ前に1インチの画面が関の山)なのに対し、後者は視界全体を画面が覆います(ちょっと隅の方に、画面の端が見え隠れしますが)。初体験ならびっくりするはず。
こちらが箱です。
結構コンパクト。
ぱっかー。
本体とコントローラ、周辺機器が入った小箱。
中身は左から、充電ケーブル(ミニUSB端子でした。価格が価格ですからね)、メガネ使用時に間に挟むスペーサー、マニュアル、レンズクロス、コントローラの単三電池、コントローラのストラップとなります。
Oculusステッカーは入っていませんでした。あとACアダプタも同梱されていないので、スマートフォンのものを流用すると良いと思います。
追記:メガネユーザーはスペーサー付けた方がいいです。なんか違いあるの? っておもったんですが、フィット感がダンチです。
スペーサーの使い方。
まずコントローラの電池を入れます。
ストラップの取り付け。
紐とかかなり安っぽいです。
ボタンは、トリガーボタンとタッチパッド(クリックもできる)、戻るボタン、ホームボタンのシンプルな構成。モーショントラッキングセンサーが入っているので、向きや傾きを検知します。
次に本体。
Oculus Rift(DK1、DK2、製品版)、gearVR、そしてGOとプロダクト的には5個目? となり、結構ヘッドマウントディスプレイ作りのノウハウも溜まってきたのか、無駄なく作りも良いです。チープとまではいかない質素剛健なつくりと言えばいいのか。
バンド調整も面ファスナーで簡単にできるし、直接触れる部分のクッションはとてもフィット感良いし、かなりゆとりがあっておおきなメガネをしたままでも装着可能です。
平たい顔族の我々でもきちんとフィットしてくれます。鼻以外は。でも、この部分から少し下界が見えることで、コーヒーカップを探せるし、湿気でレンズが曇るのを和らげてくれると思います。自分は欠点には思わないな。
真ん中の黒いポッチが近接センサーと思われます。
これで装着してるかしてないかを感知するんじゃないかな。
それでは電源オンします。
ここで注意なんですが、スタンドアロン型とはいうものの、実はスマートフォン等が必要です(ネットに繋がったiOS端末かアンドロイド端末)。
こちらにオキュラスアプリをダウンロード。
そして、FacebookアカウントかOculusアカウントでログインします。
ここからは非常にスムーズにマニュアルなしでも画面を見ていたら、進みますよ。
アニメーションに従えばいいだけです。このあたりの作り込みは流石。
終わったら端末はポイッして、いよいよOculusGOを被ります。
Wi-Fiの設定などをします。
キー入力はコントローラのモーショントラッキングを使って空中を指差す感じなんですが、レスポンスが早く正確で、結構快適。長文を入れるなら、音声入力ができればなお良かったのですが……。
次に壁紙というか……空間を設定するのですが、これだけで元取ったなーと思えるぐらい感動しました。
空を見上げれば空が!
実はヘッドトラッキング機能があるって知らなくて、ビックリしました。
自分がVRに望むものは全部あるな、って思いました。
いろーんなシチュエーションありますよ。
いまのところ、スクリーンショットはこの画面しかとれない(アプリ側にあるのかな?)みたいで、iPhoneみたく電源+ホームボタンみたいな機能は無いようです。
なので、ここからは文章で説明します。
ゲームコンソールとして
まだ無料のやつしか遊んでいません(射的とシューティング)が、なかなか凄いですね! 立体視なので迫力凄い。顔に固定されるので、3DSのように見えにくいってこともないですし。スピーカーも良いです。横で鳴ってるんですが、背後から聞こえたように感じることも。Oculus Riftみたくイヤーマフが被さる感じではなく、耳はオープンなんで、開放感あります。イヤホンジャックありますので、お気に入りのヘッドホンも使えますよ。
ビューワーとして
サメが周りを泳ぐもの、ナショナル・ジオグラフィック、実写版のゴースト・イン・ザ・シェルVRを試しました。
サメは凄い(なんだその感想)。迫力が。ハプティック振動などないんですが、近くにサメが来ると、水の動きを幻覚するほど。
ナショナル・・ジオグラフィックは、解像度が圧倒的に足らないですね。解像度がそれほど高くないGOの液晶パネルの性能ですら持て余しています。あとカメラの画角が良くない。望遠レンズなので、自分が小人になったかのようです。あとVRは手ブレは厳禁ですね。酔いの原因はこれだな。
実写版のゴースト・イン・ザ・シェルVR、これ凄いです。無料なのに。映画はクソミソに言いましたけど。未来だ。
予想どおり、ビューワーとしてはめちゃくちゃ良いです。
VRじゃなくても、普通のスクリーンであっても、例えば月面で映画を見るみたいなシチュエーションに設定できます。まさに「◯メートル先に100インチのスクリーン」!
ブラウザ
インターネットブラウザが付いています。
VRの場合、360度周囲にウインドウを表示できるんですね。現実世界のディスプレイの場合、その外にウインドウが置ける……みたいな。これ伝わるのだろうか。無限に広がる複数ディスプレイですよ。
UIに関してはまだまだって感じです。ダブブラウザ方式じゃなくて、画面複数個並べられる方が良いし、検索窓や進む戻るくらいはオーバーレイして手元で操作したい……逆に言えば伸び代がめちゃくちゃあるって言うこと。
こんなワクワク感は久々です。
結論
買って良かった!!
満足感高いので、64GBモデル買えばよかったかも。ポジショントラッキング機能いらないや。
Oculusストアの有料コンテンツ(映画やゲームなど)を買ってませんし、あとgearVRのコンテンツは利用できるみたいで、こちらも試したい(えっちなやつもイケるみたい!)。
使い慣れていないところも多分にありますし、また改めて記事にしたいと思います。
購入はオキュラス公式サイトにて。
なんか住所を英語にしないときちんと届かないそうなんでご注意を。
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