smogbom

蒐集/レビュー/散財。アートトイ,ThreeA,ソフビ,民藝。ウルトラライトハイキング。Giant MR4r。Apple,Mac,iPhone。

GIANT(ジャイアント)MR4Rに行き着くまで・2

アレックス・モールトン専門店に行った時の話。

ちなみに、店主のセリフは名古屋弁(三河弁?)のつもりだ!
名古屋にあるお店で、アレックス・モールトンが載っている本には大抵、紹介されている有名なお店だった。でも、雑誌の店内の様子を信じてはいけない。

意気揚々として、お店の引き違い扉を開ける僕。

(SE):かららっ!引き違い戸を勢い良く開ける音。

smoglog(僕):こんちわ!
お店の人:(びっくりしている)
smoglog:(店内を見渡す。服しか置いていない。これは、俗にゆう服屋!?)
    ・・・あの、自転車屋さん、は・・・?
お店の人:ああ、隣ですよ。
smoglog:すみません・・・

で、隣に行く。
・・・入り口がわからない。
とりあえず、見つけたドアを開けてみる。
・・・さっきのお店のレジ裏である。
思考停止。

さて、どうしたものかと通りに出ていくと、
いやー、ごめんね、入り口わかりにくかったでしょ、と先ほどのお店の人とは違う人が、締め切られていたと思っていた三枚引き戸がら現れた。

話を聞くと、下調べもしていない一見さんが来られると、仕事に支障をきたすので、入り口を分かりにくくしているそうだ。
これは、いきなりヒトクセあるな、と内心ワクワクである。

で、お店に招かれてまたびっくり。
よく言うと混沌。悪く言うぐちゃぐちゃ。というと失礼なんだけれど、そんな感じ。
数十万、百万する自転車を扱うお店とは思えない。
後に見た雑誌のお店の様子は、おそらくフォトショップだ。
店には大きな液晶テレビがあって、多分PS3につながっていて、店内にはマクロスフロンティアのランカ・リーの歌声が広がっている・・・。

店長:よく来てくれたね。どこから?
smoglog:滋賀から来ました。
店長:遠いところ、ようこそ。モールトン、欲しいの?
smoglog:ううん〜、まあ(笑)。
店長:はは、高いからね。この自転車はちょっと変わってるから、まず、君がどんな人間なのか教えてくれるかな

・・・自転車屋で、お前はどんな人間なの、かと聞かれるとは思わなかった。
とりあえず、僕はどうしてモールトンに興味を持ったかを話した(前のエントリー参照)。
店長はこんな例えをした。
もし君がどうしても欲しい腕時計が有るとする。
その時計はどんな人でも買える時計か。それともとても珍しい入手困難な時計なのか。
その問いにその時はうまく答えられなかったけれど、改めて考えると、僕はこういうことを伝えようとした。
例えば、その時計は僕の友達10人が10人、おっ、いい時計買ったね、と言ってくれる時計か、それとも10人のうち8人くらいが、げっ、なんでそんな時計買ったの? と言ってくる時計か、という問いなら僕は間違いなく後者の時計を好むだろう、ということを伝えようとした。
値段の安い・高いの問題なら、僕は気に入ったものを安いと思うし、気に入らないものを高いと思うということも伝えたつもり。
そして、僕は店主と握手を交わした。
・・・なんなんだ、このやり取りは。

smoglog:あの、雑誌とかWebとかで調べたんですけれど、AMシリーズとTSRシリーズの違いがよくわからなくて。
店主:ま、滋賀から来たんだし、乗り比べてみぃな。

なんと、試乗である!

最初に乗ったのは、トラス構造ではない初期のモールトンを、日本のブリヂストンがリプロダクトさせた、ブリヂストン・モールトン。

店主:こいつは、いわばトヨタクラウン。しっかりしとる。普段の足にもオーケー。でも、実はこの自転車の設計したモールトン博士は、こいつがアルミフレームなのが不満。博士は鉄は生きとるけど、アルミは死んどると言っとる。

のってみると、確かに小径車なので、ふらふらするけど乗った感じロードバイクそのもの。前後サスペンションも付いているものの、ダンピングは少なくて硬い感じ。店の前をほんの数十メートル走っただけだから、なんとも言えないけれど、スピードは結構出そう。でも、ロードバイクそっくりだから、感動は無かった。

店主:次はTSR。今度もさっきと同じゴムサスだけど、柔らかさが違う。

おしりを載せた瞬間、それはわかる。明らかに違う乗り物。前後のさすがフカフカ浮き沈みするのがわかる。だけど、走りだすと華奢なトラス構造が見える。見た目は頼りないけど、剛性はきちんとある。すごい。

店主:最後AMのニューシリーズ。今度はサスが違う。ちなみに、さっきTSRとAMの違いを聞いてたけれど、一つはAMは使っとるパイプが細いせいで弱い。高いグレードになればなるほど、その傾向にある。

ハンドメイドAMシリーズ。そのAMのなかでも、新しいサスペンションの着いたニューシリーズ。乗って思ったんだけど、雑誌でモールトンの走りはまるでシルクの上を走るよう、よってシルキーライド! みたいな文句を見かけるんだけれど、その走りはこのサスありきなんじゃ? と思った。
よりダンピング量が増えてフカフカに。
でも、それは好き好きで、自分にあったサスを選べばええやん、とも思った。

smoglog:正直、僕はこのラバーコーンの方のサスのほうが好きかも。現実問題、値段の事もあるけれど。
店主:TSRは25万くらいからで、エスプリ(AMの一番下のグレード)はフレームが45万にそれに見合ったパーツ揃えると75万は覚悟しい。

そう、45万円はフレームだけで、その他タイヤとか、ハンドルとかもろもろは買わないといけないのだった。TSRのドロップハンドルが39万で、エスプリ45万ならエスプリしょ、と思ってたのに。甘かった。キシリトールはあまりの甘さに、分量が測りにくいため、無味無臭の粉で増量されているらしいのだった。

店長:ま、すぐ買えるもんでねーだで、カタログあげるから悩みんしゃい。

その後、遊びに来られたお客さんとお話したり2時間くらいお店にいました。
冷やかしである僕に台湾土産のお菓子も頂きました。
なんだか、モールトンで横に繋がる人たちも面白そうだなあ、と思いました。

帰りの電車でカタログを広げ考えた。
AMエスプリか、TSRー30か。
写真を並べてみる。
…やっぱり、エスプリのほうがかっこいい。
このロードバイクでいう、ダウンチューブの折れ曲がった感じ。

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調べると、AMシリーズの分割フレームタイプ、もしくはTSRの前モデルであるAPB(廃盤)の分割フレームタイプにある特徴のようだ。
そして、TSRの分割フレームには無い!!

家に帰っていろんな人に相談した。
帰ってくる反応は
「自分の経済状況考えろ」
「3日坊主で終わるんじゃないの」
・・・などなど。くっ、反論できない。

そして、ある友人に、
「お前って、人から変なやつって思われたい、実は結構たくさん居る普通の人じゃん」
と言われ、
「あ、そうだった」
と思った次第。その友人はこうもアドバイスをくれました。
「いきなりそんないいやつ買わんと、もしかしたら自転車自体、すぐ飽きてしまうかもしれんし、最初は安いやつで始めたら?」

素晴らしいアドバイスでした。
多分、その安い奴というのはTSRの事だと思うのですが、AMエスプリの形が焼き付いた僕には、もう納得が行きません。

他のメーカーの自転車、アンダー10万円のものを探そう、と思いました。
続きます。