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GIANT(ジャイアント)MR4Rに行き着くまで・1

GIANT(ジャイアント)MR4Rに行き着くまで・1。
そう、パート1。
結構長かった。

自転車を始めたいなーと思ったきっかけなんですけれど、
まず、僕は最初に、オープンカーに乗りたい、と思った。
欲しかった車は、イギリスの古いスポーツカーでジネッタG4と言う車。

重量が500kgくらいしかなくて、エンジンがF1と同じドライサンプ方式。お店に週に一度は壊れますよ、と脅され、僕が住んでいるところは結構たくさん雪が降る。近くに専門のお店もない。雨漏するのがデフォルトのこの時代のスポーツカーでガレージなんて無い。メカニックの知識も無い。

・・・そんな訳でジネッタは諦めて、マツダロードスターを買いました。

それはそれで満足だし、むしろ正解だったと思っています。
けれど、なにか濃ゆい乗り物が欲しい。

・・・そうだ、自転車なら維持も簡単。メンテナンスも自動車に比べれば安いじゃん! ということで、自分が欲しい自転車を探しだしたわけです。

コレが、3年前の話。
新車のロードスターを買ったばかりで貧乏でしたしね。

自分の欲しい自転車はどんなタイプだろうと、自転車雑誌を買って読んだりしてだんだん固まって来たイメージとしては、

1.小径車(ミニベロ)でドロップハンドル。
2.ロードスターのトランクに収めるのは無理でも、助手席に載せたり、輪行するが楽なように、折りたたみ・分割ができる。
3.独創的というか面白い一面を持つ。ネタになる。

・・・・以上の3点。

ある日、自転車専門誌ではなくて、デザイン系の雑誌「リアルデザイン」で自転車特集をやっていた。
ペラペラとページを捲るうち、度肝を抜かれた。

アレックス・モールトン。
極細の単管パイプをつないでトラス構造とした見たこともないフレーム。
17インチの小さなタイヤながら、時速82キロという世界記録を持つという確かな性能。
なにより、リアルデザイン誌では、新品だけではなく、ファッション誌のスナップよろしく、街の人が実際乗っているものを載せていたのだが、そのモールトンは、シートピラーのチューブはサビが浮いているし、金属部分は細かい傷で鈍く輝いて・・・

・・・かっこいい。

新築住宅なんかも同じだと思うんだけれど、せっかくの高い買い物なのに、買った瞬間が一番かっこ良くて、その後はどんどん劣化していくだけなんて間違っていると僕は思う。歳を経るごとに味を増していき、どんどん相棒となっていく自転車。いいな、と思った。

いろいろ調べると、AMシリーズという、ハンドメイドで作られている高級モデルと、工場生産用に構造を単純にしたTSRというモデルがあることがわかった。

ちなみに、AMシリーズのてっぺん、ダブルパイロンと言うモデルが大体150万円。
低価格化を目指したAMシリーズの一番下のエスプリが45万円。
TSRでも、ドロップハンドルのモデルは一番高いクレードで39万円と、こりゃ一般市民ケーンには高嶺の華だわい、と欲しい気持ちはこの時しぼんでしまいましたとさ。
これが、一年前の話。


・・・ところが、今年になってどういった訳か物欲が再燃。
とりあえず、実際にお店で見てみよう、見るならタダさ、と名古屋のモールトン専門店に向かったとさ。
これが、最近の話。

・・・と言う訳で、次はそのお店でのやり取りを書く。