イトキンパークさん作品レビュー第二弾。こちらも前回同様、友人より戴き物。
調べるまでクマと思っていたんですが(汗)、ビーバーでした。
なるほど! 黄色い安全ヘルメット、ノコギリ、耳の鉛筆……まさしく森の大工と称されるビーバーに相応しい。前歯も立派です。
おそらく肌色成形、4パーツ構成(というのも、完全な包み塗装で経年の癒着によって無理に動かすとぼろりと行きそうな感じです。丁重に扱わなければ)。
素晴らしい造形と圧巻の塗装です。
アマンダさんの作品がソフトビニールになるとこうなる。
最高のコラボレーションです。
一切の乱れもないマスキングワーク、キレッキレの塗装に反して、メルヘンで牧歌的な温かみある雰囲気。ネフの積み木や北欧のプラスチック玩具を連想します。
車の後部には仕事道具のノコギリがマウントされています。
実は車もビーバーの自作で、タイヤの調子が悪くなると、森から現地調達する……なんて妄想。
反対側には枝が出ています。天然な部分を残すのが匠の技か。
フロントグリル部分は金属。おそらくここが別パーツに分けれてていて、湯口っぽい。
ビーバーの耳の鉛筆が心憎い。
全長約8センチの車体の中に、たくさんのディテールが組み込まれていて、見どころいっぱい。
ウッドカーにはなんと芋虫が住んでいます。
メカニック兼ペットのような関係でしょうか。こう見えて皮肉屋の相棒ってのも面白いかも。
メーター部分はシール仕様。シールの角に書かれているAVという文字はAmanda Viselさんの頭文字ですね。
後ろに丸太とノコギリが載っています。
丸太をくくりつけるベルトの細かなディテール。
ノコギリは西洋のタイプですね。たしか引く時に切れるのが西洋ノコ、押す時に切れるのが日本のノコギリでしたっけ?
イトキンパークさんとアマンダ・ヴィッセルさんのコラボ作品、ビーバー・ウッドカーでした。
ちなみに、現実の車でも木が使われているというのは珍しい話ではありません。
ヴィンテージのロールス・ロイスのスペシャルなモデル(庶民にしたら全部スペシャルだけど!)はボディが全部木というものがありますし、70年近く基本設計を変更していないモーガンの現行車両にもフレームの一部に木が使われています。船とか飛行機で木製というのもありますしね。
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