ONE UP × Kenth Toy Works / Astro Skullbot[Black]
ケンストイワークスさんオリジナル作品2個め。
東京秋葉原・中野のONEUPさんが主催されている「ソフビやろうぜ」(一般投票で人気を勝ち取ればプロ・アマ問わず製品化されるという素敵企画)で見事製品化された作品になります。
その回のテーマは「メカ」だったそうで、このような造形となっています。
デザインの下敷きになっているのは、おそらくSF映画「禁断の惑星」に登場する「ロビー・ザ・ロボット」でしょう。特徴的な腕の取り付け位置、足の造形などが物語っています。
そのロビーにケンストイワークスさんが独自のアレンジを加えられていて、面白い仕上がりになっていると思いました。
ちなみに、このソフビは最近出たものではなく、欲しかったのですが、価格が安い事もあって、送料を考えると何かと一緒じゃないと損した気持ちになる、っていう貧乏性の為になかなかゲットと相成りませんでした。
お店で実物を拝見して、今が買い時! と購入したのでした。
◯全体
大きさは約12.5センチの小振りなサイズで、4パーツに分けられています。
サイズ・パーツ数の割には価格設定が良心的で満足感高いです。何気に頭部はグレーの形成色ですし。
全体的な要素としては、ロボット、ガイコツ、アンテナ、内臓、メタルファッションでしょうか。少なくないモチーフが見事に破綻なく融合していると思いました。
◯頭部
アンテナは頭蓋骨のてっぺんを突き破るように飛び出ています。
アンテナの支柱はまるで植物の幹か粘糸のような感じです。そこにガイコツ(死)を養分として、新たに芽吹く生の輪廻のようなモノを僕は感じてしまいます。
ガイコツの歯はぐるりと頭部の外周をかこみ、まるで石臼のようです。ここも面白いポイント。
後頭部は脳みそが露出。
誰かにロボトミー手術された後であるという暗示でしょうか?
◯胴体
胸は心臓まで露出。
これはあえて弱点をさらして、アウトロー的な粋な様を見せているのでしょうか?
◯手
モチーフの元になったロビーをそのまま写したといえますが、腕の関節の位置が面白いです。
アストロ(宇宙)ということで、宇宙服のイメージも含んでいるのかもしれません。
「どっからでもかかってこい!」
「ここは俺に任せて、先にいけ!」
背中に金型の傷なのか一部凹みキズがあります。
◯脚部
腰回りにトゲ付き。あるのとないとでは、シルエットもキャラクター性も全然違ってきますね。
◯まとめ
元ネタのマスコット的愛嬌はそのままに、アウトロー的なカッコよさをプラスしていると感じました。
また、「メカ」というテーマに反して、生物的な要素もみられ(広義には生き物もメカと言える?)、面白く思いました。
「メカ」というテーマにとらわれ過ぎないで、より広がりをもったモチーフを取り入れられている発想力に脱帽です。
僕としては、このやや小振りなサイズが良いと感じましたが、ケンストイワークスさんによると、実は10インチ(約25.4cm)ぐらいで作りたかったそうです。
大きさのイメージとしては、ケンストイワークスさんのオロン位の大きさでしょうか?
これくらいサイズが違うと、大きなアストロスカルボットの周りに、小さなスカルボットをワラワラさせても楽しそうと思いました。
Kenth Toy Works × The Six”F” / 波乗海神 オロン[メディコムトイ限定カラー] - smogbom