Kenth Toy Works × The Six”F” /
Naminori Kaijin “Oron”
[Medicom Toy Exclusive Color]
ザッバ〜ン!!
寒い日々が続きますが、そんな辛さも吹き飛ぶような玩具が届きました。
こちらはケンストイワークスさんがデザイン・原型を手がけ、さらに自らハンドペイントで仕上げられています。プロデュースは、プロダクトやアート制作で活躍されているシックスエフさんが担当されています。
第一期カラーは抽選販売でしたが、その時に全然知らなくて抽選の場すら逃してしまいました。いつか手に入れるぞ、と意気込んでいた所、一期の発売から間を置かずにメディコムトイ限定で受注販売(と言っても個数制限はあったようです)されました。
個人的に一期よりも好きなカラーリングで、到着を心待ちにしていました。
◯全体
本体の全高約22センチ、堂々たるソフビです。
波乗海神のその名の通り、海をモチーフにしたキャラクターのようです。
海にまつわる様々にな要素がキメラのように絡まり合っています。
ポージングがビシバシ決まります。タフで一筋縄には行かない、海の男を感じずにはいられません。最高!
◯頭部
海を漂流していた頭骸骨(今回は服のカラーリング的に脱走した囚人を連想しました)にタコが吸着しています。なんとなく、オロンの本体は存在せず、魂の断片のようなものが集合し復活したように思っています……って言うふうにどんどん妄想が湧き出てきます。
頭部の頭蓋骨は、メキシコなどで盛大に行われる祭、「死者の日」に登場する骸骨を連想させます。
この地の人々には、紀元前のマヤ、テオティワカン、アステカと言ったメソアメリカ文明の時代より、先祖や敵の骸骨を身近に飾る風習があったそうです。骸骨というとオドロオドロしいイメージですが、死と生まれ変わりの象徴として現地では良いイメージで捉えられているようです。
現代の「死者の日」祭では、町はガイコツの人形・デコレーションで溢れ、墓地を飾り立て、人々は仮装し、花火やパレード、バンド演奏などをして夜通し騒ぎ立てるそうです。日本で言うお盆のイメージでしょうか。お盆といえば死者となった先祖が生者の世界に帰ってくると言われていますね。
そんな風景を思い描くと、オロンに怖さを感じず、肉体が朽ち果て精神体=神になってもサーフィンに勤しみ、人生の享楽を甘受しているように思えます。
◯衣装
このカラーリング、個人的には囚人服に見えます。
妄想の続きなんですが、止むに止まれぬ事情で犯罪の片棒を担ぎ、アルカトラズ島のような孤島の監獄に収監されてしまった囚人A。彼の夢はもう一度、大きな波をライドすることでした。もう二度と牢から出られないと知り、彼は脱獄を企てます。脱獄には成功し、海へ身を投じるものの、自由を掴んで束の間、そこで彼は命を果ててしまうのです……。
時が流れ、白骨化してしまった囚人Aの元に、波乗海神オロンの思念体が集まっていきます。こうして、恋い焦がれたサーフィンをもう一度することが……って何処までも妄想が続いていってしまいますねっ。
◯腕
オロンは右半身、左半身とで肉体を構成する要素が異なります。この趣向ってソフビによくあるんですが、オロンは見た目の特異さもあって非常に新鮮に感じます。
右半身は、流木が素材になっています。塩水に長時間晒され艶が落ち、さらっとした質感が表現されているように感じました。木の独特の捩じれ方が、腕の造形として活かされカッコイイです。
自然のモノが眼の錯覚で、化け物・異形に見えるっていう経験を思い起こしました。
左半身は岩礁か化石化したサンゴ礁といった感じです。カラーリングの対比はモチロン、素材としても木と石で相対関係になっています。無生物ですが、代わりに生き物がまとわりついています。
ヒトデ。
ヤドカリとフジツボ。
蟹。
スプレーワーク、ハンドペイントが巧みにされていて、一点モノの趣きがします。非常に満足感高いですね。
◯シャークサーフボード
オロンの神通力の成せる技か、サーフボードに命が宿りました。
全長約28.5センチ。存在感抜群です。
フィンはコチラ側しかないのは、少し残念かもしれません。でも、あまりサメ成分を強くしてしまったら、サーフボード+サメというインパクトを失ってしまうかもしれません。
シャークサーフボードも、今回のサメっぽいカラーリングが好みでした。ただ、ニューヨーク・コミック・コンペンション2014限定モデルの血しぶき仕様はヤバかった。サメと血は組み合わせは切っても切れない関係なので、また採用して欲しいですね。
◯ビックウェーブがやってきた
陸サーファーとは言わせない……。
パドリング!
流石にこの姿勢は安定しませんね(笑)。
Yeahhhhhhhhh!!!!
Whooooooop!!!
思っていた以上に安定します。素晴らしいです!
僕は、サーフィンは体験したことはないのですが、同じ横乗り系スポーツとして、スノーボードには非常にハマっていた時期があり、学生時代はシーズン券を買って、週3日は雪山に通っていました。新雪の上をふわふわと滑る感覚は通じているんじゃないかなぁ……。
練習して道具にもコダワリましたが、もともと運動神経が良くないので、腕前はあんまり。でも、スノーボードって度胸さえあれば、一定のレベルは何とかなると思っています。
スタンスはスケボー(オーリーの高さ10センチ!)はレギュラーなんですが、スノボーはグーフィーでした。目立つからモテるって言われたんです。
……からっきしでした。
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