採れたて新鮮……ではなく、なんと6年越しの発売だそうです。1光年は約9.5兆キロメートルなので、約57兆キロメートルの彼方から、カニが届きました。宇宙は広いですね。
……真面目な発売の経緯は、購入した販売店のエントリーを参照にしてください。
2008年に廃業したメーカーのデットストックが、今更ながら出てきて販売されたということで、向こうの代理店かの倉庫の片隅にでも残っていたのでしょうかね。深い闇を感じますが、デットストック品ということで、お値打ち価格で販売されました。正直、その値段に釣られてしまった面もあります。
作者のピクセルフィルさんは、ゲーム開発者であり、イラストレーター、3Dアニメーターでもあります。「ピクセル」っていうのは、ドットのことですね。
公式サイト:Pixelfillu
現在でも活動中で、肩書にプロダクトデザイナーが加わっていますね。
(ついでにアメリカのアマゾンでは、まだ宇宙カニ、販売されていますね。マケプレで新品$7.99……)
◯全体
宇宙服を着込んだカニです。大きなハサミの先には光線銃が装着され、兵隊カニであることを想像させます(ちなみに、ポックスアートに敵の姿が描いてあり、ザリガニのようでした脚が長いガラの悪そうなカニでした)。
大きさは高さが約12センチ、ハサミの先端からお尻までが15センチあります。
後ろ姿もいいですね。大好きなプロポーションです。文字はシリアルナンバーです。
白、赤、緑、黒の4色が販売された宇宙カニの中で、白色は限定数も560個ともっとも多く、もともと設定されていた値段も安い(今回の販売時は全カラーが同一価格)のですが、クリアフードから覗く本体部分が他のカラーと違い、別パーツで塗り分けされているので、むしろ他のよりも手が混んでいると感じました。
当時は限定数にかこつけた値段の吊り上げをしようとしていたんでしょうね。そういうやり方してたら、信頼失って廃業に追い込まれちゃいますよ。そのままの値段で販売されていたらと思うと、げェ……ですね。
もう一つ、白を選んだ理由としては、一番宇宙服としてはスタンダードに感じたからです。赤色と悩んだんですが、こちらはカニといえば赤だから……(汗)。
◯大きなハサミ
本体よりも大きいのではないか、というハサミにも可動を仕込んで欲しかったところですが、ソフビだと難しいかもしれません。飾る場合は、転けてしまうので、バンザイさせるか下ろすか、片方の手を挙げるかの3つしかできません。
愛嬌あるポージングを見せてくれます。
◯脚
エイリアンチックで良い脚です。
◯フード
フードはクリアのプラスチックの上からマットな白で塗装しています。微妙に色目(素材の違いからくる透明感)が違いますが、気にならないレベルです。その仕上げの為、脱着や可動させると、襟の部分で擦れてフードの塗装は剥がれます。
この状態だと、カニというより異星人のようです。良い表情。
◯まとめ
購入した値段相応、という感じの玩具でした。6年前のオモチャということを加味するとデキ自体も相応かな……かといって、購入したことに後悔はありません。
現在の技術で作ったら、もっと良いものができるのだろうなぁ、と思いますが。
この1/3のスケールで、全部ABS樹脂で作成したものをワラワラさせたい欲求に駆られました。
そう、メカホエールの周りにでも……。
Deep Fried Figure / メカホエール - smogbom