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MAL / ラウンド_イチヤマ_ナワテ ‐工藝品のような眼鏡

先日の鯖江眼鏡旅行で購入したMALの眼鏡です。

いつもはネットの中古品を買っている僕ですが、二十年ぶりくらいに新品で新調。

小3からの筋金入りの眼鏡マンで、現在、仕事用に1本、プライベート用に3本(今回+1本)で運用しています。

本来、眼鏡買う予定だった友人の付き添いみたいな感じでしたが、せっかくだから僕も買おうと思って、ブランド調べてました。

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MALは、鯖江の眼鏡メーカーで、余計なものを極限まで削ぎ落としたミニマルなフォルムをベースにして、クラシックな風貌を追求するため、レンズの形から部品まで昔ながらのパーツを採用しています。

素材はサンプラチナ。眼鏡用の高級フレーム素材として珍重されてきました。ニッケルなどを含む白金色合金で、身体との高い親和性があり、歯科素材にも使われました。

しかし、より金属アレルギーが出にくく、軽量でしなやか、強度の高いチタン製フレームが登場すると、シェアが少なくなり、後継する作り手もいなくなり、製造機械があっても使い方がわからない状態になり、サンプラチナ製の眼鏡フレームは、存在を消しつつあったようです。

 

めがねミュージアム併設のめがねショップにて購入。

奥の鏡の隣に4つ、MALの眼鏡が置いてあります。列がぐちゃぐちゃなのは、さっき僕が散々試着したからだ……。

ラウンド_イチヤマ_ナワテのサイズは44□22(レンズ幅が44ミリ、ブリッジ幅が22ミリ)のワンサイズ。

自分は少々顔が大きく、PD(瞳と瞳の間の距離)は68ミリ(自己計測)と、日本人男性平均の64ミリよりも、かなり大きいです。

似合う眼鏡サイズのセオリーからすると、もっと大きいレンズかブリッジ幅を選ぶべきなんですけど、長年培ったメガネっ子パワーがそうさせるのか、個人的には別に違和感なかったので良かったです……。

 

レンズは、地元滋賀のメガネ21でカラーレンズをオーダー。昔ガイアの夜明けにも出てた眼鏡店で、乱視バリバリで超薄型レンズも安い! すこし料金加算されますが、フレーム持ち込みも可。

 

色は、一番薄い色にして、店員さんがブルーかグレーはかなり人気ですねぇ、グリーンは個性的な人が……と言っていて、逆張り個体の僕はグリーンで! と即決したんですが、その後、アンバーも良いな……と優柔不断になり、結局アンバーにしました。

出来上がって、店長さんがすごく良い色ですよ! と言っていて、正解を選んだ、と思いました。

 

サンプラチナ製フレームの特徴としては、無垢の金属なので、多少傷がついても、金属磨きクロスなんかで磨けば、ピカピカに元通りということです。

石の上に置いてもヘッチャラさ(めちゃくちゃそーっと置いた……)。

チタンフレームのほとんどは、塗装されているので、これはメリットと言えます。

また、プラスチックフレームは、汗や整髪料などをそのままにすると白化しますが、サンプラチナは変色などの経年変化がしにくい安定した素材とのこと。

 

つるが縄手というバネ式になっています。

 

もともと昔の乗馬用に開発された方式で、眼鏡をかける時の独特の所作がカッコイイです。

この方式、ほんの2、3年前は、もう本当に市場から存在が消えてしまって、在庫限りという状態だったようです。

そのころ、MALがクラウドファンディングして、工場を新設したみたい。

 


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こちら、製造工程。

職人さんがハンドメイドで制作されています。

まさしく工藝品のような眼鏡です。

でも意外とお値段はお求めやすいんですよ。

眼鏡で高級品というと、4万円以上って感じらしいんですが、3万円代で購入できます。

 

めがねミュージアムのショップで、フレーム調整してもらいましたが、縄手のカーブが左右で違います。

説明してもらったんですが、この左右の違いがミソらしい。

この眼鏡の調整は、ショップで取り扱いしている製品の中で、一番調整が難しいそうです。

実際、何度も何度も調整してらしてました。

そして、ご自身では調整されないように、とのことでした。

非常に繊細な製品なので、宝石のように扱ってください、とも言われました。

 

 

上はチタン製フレーム。仕事用でトップコートがガビガビになってます……。

これもオニメガネという鯖江のメーカー。

MALの鼻当て部分は、ノーズパッド(マンレイと言うらしい)がない一山という方式になっています。

 

非常にシンプルでクールな見た目ですが、鼻の低い自分も装着できるかしら? とネット購入に踏み切れなかったのがこの構造(通常のマンレイバージョンもあります)のためでした。

 

 

 

実際は、縄手のホールド感があるためか、違和感なく装着できました。

むしろ、外国人のような鼻筋通って狭幅の人のほうが装着難しいかもしれません。

 

非常にシンプルで、繊細な見た目。

フレームが細いのと、縄手のホールド感のおかげで、それほど重く感じません。

サンプラチナは、チタンの倍重いみたいです。

 

ブランドロゴとサンプラチナのマーク。

 

ハンドメイド・イン・サバエの刻印。

 

眼鏡ケースもユニークです。

中綿入りのタイベック製かな?

 

板バネで、開封します。

 

 

サンプラチナ! 一山! 縄手! と和製眼鏡の絶滅危惧種因子役満! という製品です。

最新作のヘキサゴンの形なんかも可愛いと思っています。

めがねミュージアム、オンライン直売以外だとG.B.Gafasさんなどで取り扱いあるようですが、人気あるみたいで、在庫なくなったのか、京都店では見かけませんでした……。

参照‐MAL