今週のお題「住みたい場所」
次点、シーランド公国、メテオラなんかが浮かびましたが、超現実的に考えて、日本語通じて普通に生活できそうな場所なら、沢田マンションを思いつきました。
沢田マンション(さわだマンション)は、高知県高知市薊野北町1丁目に所在する集合住宅です。
おもしろいのは、鉄筋コンクリート建築を専門職として手掛けたことのない夫婦が(のちにはその子も加わって)建築したことで、個人実業家の沢田嘉農(故人)が44歳(昭和40年)に建築許可もとらずに勝手に工事着工しました。
時代的に法律が緩かったこともありできたことで、現在ではもちろん違法建築です。実際に今でも人が住んでいることから、高知市役所建築指導課の努力にも関わらず、有効な指導が難しいのが現状にあります。鉄骨鉄筋コンクリート構造、敷地550坪、地下1階地上5階建て(一部6階)、入居戸数約70世帯、約100人居住。
おそらく、老朽化などから、人が住むことができない、となれば、このような建築はもう二度と建てること、住むことは不可能でしょう。
建築知識のない素人が作った巨大建造物ということで、フランスの郵便配達員が三十年かけて石を拾い集めて作ったシュヴァルの理想宮のような凄みを感じますし、建物そのものがアウトサイダー・アートと言えます。
当初は「10階建て・戸数100戸」という壮大な構想でしたが、現在は地上5階建て・戸数約60戸(一部6階建て)となっています。
はじめの頃は母子家庭など社会的に困窮状況にある人々に対して入居が優先されていたが、近年は若者の入居が増加傾向にあり、これは沢田マンションが建築誌や、サブカル誌などで紹介された影響でしょうね。
沢田嘉農の死去以降は、増築はせず改装や補強など現況維持にとどまり、今日に至る、とあります。
今回、ウィキペディアを読んでしったんですけど。
沢田嘉農って、32歳のとき、当時13歳の中学生と事実婚してるんですね。
これも時代ってやつか。
みんな、趣味嗜好は勝手だけど、手を出したら犯罪だよ!
そこに愛があれば、云々言うやつ、相手がその情操を学ぶまで待てないヤツが言うなよなー。
沢田マンション、建物的には面白いし、関連書籍も出ています。