久々に山に登りました。今回はデイハイクです。
場所は霊仙山。花の百名山だそうです。
夏は山蛭が酷いらしくて、今の季節が登りやすいかもしれませんね。
幾つかコースがありますが、僕が今回登ったのは榑ヶ畑登山道から登り、西南尾根登山道を下りました。落合と汗フキ峠の部分は土砂崩れのため、一部登山道が崩れています。状況によっては、更なる土砂崩れに巻き込まれる可能性もありますし、道に迷いやすくなっています。もし、通られる時は、十分気を付けてください。
◯7時30分出発
コンビニで水を1リットル、ジュースを500ミリリットル、行動食にミックスナッツとあたりめ、非常食(っと言いながら、全部食べちゃったけど)まんじゅう2つ買いました。言葉として羅列すると、今回の行動食のラインナップ、なんか変なチョイス。
お昼は、冷凍チルドの味噌ラーメン。塩おにぎりも買ったので、残り汁でおじやにします。
登山口までは、醒ヶ井の養鱒場の奥の細い道を数キロ進みます。登山口付近に駐車場があるとのことでしたので、こちらのコースに決めました。到着してみると、大型のバックホー(一般にショベルカーと言うけど、正式名称はこちら)が置いてあり、駐車スペースはありません。少し引き返して、広めの退避スペースのようなところに、恐る恐る駐車しました。
登山届を出して、いざ、出発です。
昔、村でもあったのか、苔むした石垣があり、割れた瀬戸物が散乱していたりしています。しばらく進むと、山小屋が立っていて、川に飲み物が冷やされています。無人販売所みたいです。
◯先を進む
11月になって、肌寒く、太陽が早く差してこないかな、と思いながら、先を進みます。
ちょっとオーバーペースだったかもしれません。
前日は雨だったので、地面は滑りやすくなっていました。
待ちに待った日差し。
登山道は、広々としていました。
紅葉の進み具合は、5割から6割くらい?
開けているので、時々、登山道を見失ってしまいます。
なんだか、道が急だな、と思ったら、ちょっと脇に階段のついた道が見えたり。
そんな風にしていたら、やっぱり転けてしまいました。
今回も両手にトレポをもっていたので、とっさに拳で地面をつきました。
ズルズルと滑り、なんとか止まると、拳は泥だらけ。手袋をしていなかったので、ヒリヒリしました。軍手でも持ってくれば良かった。
あっという間に5合目。
ちょっと視界が開けたので、写真をとっていて、何気にさっき、手をついた拳をみると、血が流れている。
慌てて、バンダナを水で濡らし、そのままにしていた泥を拭いました。
水で泥を洗い流すと、それほど酷い怪我ではなく、直ぐに血は止まりました。手袋は、寒さを防ぐ為だけではなく、保護の為にも必要だな、と思いました。もう一つ反省があって、消毒は除菌ウエットティッシュがあったのですが、キズテープがありませんでした。というのも、切り傷ができたら、ダクトテープで塞げばいいじゃん、なんてワイルドなことを考えていたのですが、イザ怪我したぞ、という状況になったら、とてもそんなことできません。ファーストエイドも怠ってはならぬ、と反省。
◯遭遇
見通しが甘い、としばらく反省して、テンション下がった状態で歩いていると、森林限界を迎えたのか、一気に視界が開けました。
ほんの50メートル先で、鹿の群れが、僕に驚いて逃げていきます。慌ててカメラを取り出しますが、上手く撮影できませんでした。カメラって、基本的にスポーツでは無いかと、僕は考えます。センスは知識でなんとかなっても、タイミングだけは反射神経がモノを言います。
鹿が撮れなかったことは、残念でしたが、視界が開けて、道はフラットでとても気持ちがいい。
ずんずん、歩いていると、遠くに一匹の鹿がいました。僕が見ていると、その鹿もこちらをじぃっと見てきます。
流石にDP1で撮影するには距離が遠すぎるので、iPhoneのデジタルズームで撮影しました。
画質は悪いけど、満足しました。
◯分岐点
9合目が見えます。
一番奥に、うっすらと伊吹山が見えます。下から見ると急峻にみえる伊吹山も、山からみるとずんぐりむっくりです。
まだ10時にもなっていないので、滝があるみたいなので、すこし下りました。
途中、避難小屋があり、なぜか一升瓶がゴロゴロ転がっています。酒盛りしたのかな? あんまりイイ風景ではありませんね。
飴の包装紙なんかは、荷物になりませんし、自分ももしかしたら落としてしまっているかもと思い、もののついでに拾いますが、流石に一升瓶は持って帰れないなあ。
割れたガラス片が、トレイル状に散乱しているところがあって、脇に退かしました。
この後、滝に続く四丁横崖まで下りましたが、滝のところまでは通りぬけできませんと書いてあり、冒険心がわかず、再び9合目まで引き返すことにしました。
◯頂上へ
頂上へ向かう途中、この日初めての登山者とすれ違いました。
今まで、山頂=山で一番高いところと思っていましたが、山頂と最高点が違うことがあるんですね。まずは、山頂へ。
10時半頃、登頂しました。
標高1084メートル。風は微風で、それほど寒くはありません。ちょっと早いけれど、ここで昼食にすることにしました。
◯昼食
本当は、フリーズドライの方が、ウルトラライト指向にとっては正解なんでしょうが、今回は冷凍チルドの味噌ラーメンと、塩むすびです。ちょっとした実験にもなっていて、冷凍チルドの麺を保冷剤代わりにして利用できないかな、と思ったんです。生卵とか肉とか。結果として、十分利用出来そうです。昼くらいなら、全然OK。
麺を茹でるのに、大きい鍋が良いと思い、今回は900ミリの鍋と、ノマディックストーブに、アルコールストーブを組み合わせることにしました。ノマディックストーブの紹介記事。
アルコールストーブは、エバニューのものと、自作のものを用意しました。なんで2つ用意したかというと、エバニューのものは、サイドバーナー方式で、火が横に大きく出ます。なので、ノマディックストーブが変形してしまうかも、思いました。自作のものも、とあるサイトの偉大なアルコールストーブのコピーなんですが、工作が稚拙で、十分作動するか未知数(確認しとけよ・・・)だったので、2つです。
ガタガタ・・・(笑)。
でも、折角だから、俺式アルコールストーブを使います。
というか、普通に使えた。まあ、燃やすだけなら、なんとかなるか・・・でも、ただ燃えているだけで、ジェットとか発生していないっぽい・・・意味がないなあ。
燃料20ミリリットルで水330ミリリットルを沸騰。
アルコール20ミリリットル追加して、麺を茹でます。
読書して待つ。
なんか、どっかの山の落ち葉が挟まれていたので、栞にしました。
ミソ投入。
具のない味噌ラーメン完成。100円だもんなぁ。
カット野菜も買っとけばよかった。
でも、温かい食事ってだけでもご馳走です。
麺をすすり、残ったスープに塩むすびを投入。
折角だから、卵ももってくればよかったかも。
再加熱したので、微温くなることなく、熱々。
おじやをすすっているところ、頂上に人がちらほら登ってきました。みんな考えていることは、同じみたいで、写真を撮り、お弁当を広げます。火器を使っている人は居なかったですね。年齢は僕よりずっと上の人達です。30分ほどゆっくりして、少しお喋りし、腰を上げます。
◯最高点
今畑方面から登って来られた人がいて、道の状況を聞きました。なんでも去年は道がわからず、一晩ビバークしたそうです。ちょっとビビリが入りました。沢を伝っていけば、なんとかなる、との言葉をもらい、勇気をだします。
こちらのルートを選んでよかったです。
景色がむちゃくちゃイイ。
ただ、道は岩ばかりの道で、ビブラムの薄いソールには少し厳しい。足裏が痛い。
少しずつ、高度が下がっていきます。
カンジキでしょうか。
ヒモがビニールっぽいので、そんなに古くないのかも。
落合の廃村到着。
もの寂しい雰囲気。好きな人には堪らないでしょうね。
水場で、手を洗い、バンダナを濡らして顔を拭う。
落合を抜けると、舗装された道路に一旦出ます。
しばらく進むと、汗フキ峠に戻る登山ルートが現れます。
注意書きにある通り、オフィシャルでは、通行不可のルートです。
無理そうなら、引き返すことにして進みますが、この道から登った人や、抜きつ抜かれつした登山者のこともあり、進みます。
沢の縁の登山道の地面が崩れ、針葉樹が根ごと、倒れています。しかし、想像したよりも酷くなく、回避ルートの足跡があるため、胸をなでおろします。
木の根っこって案外、浅いところまでしか伸びていないんですね。
途中、飛び石を跨いで沢を横切ったりしました。新しいルートを開拓しているみたいで、凄く楽しかったです。
ただし、最後の最後、汗フキ峠への合流する道がわからず、急斜面を登って無理矢理ルートに合流しました。沢を伝って行けばイイ、というのばっかりに気をとられて、行き過ぎていたみたいです。GPS機能付きの山と高原地図に助けられました。
◯無事、下山。
最後の〆は、無人販売所の、ラベルが溶けて、ちょっと怪しい雰囲気のオロナミンCで。
最後の最後、まごつきましたが、無事下山。
12月に入る前に、なんとかテント泊をしようと考えていています。