クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で出資募集された「出雲重機 INDUSTRIAL DIVINITIES 2017 出版プロジェクト」のリターン品です。
製品として、とても素晴らしい仕上がりでしたが、クラウドファンディングプロジェクトとして、初めてということもあり、個人的には不満がありました。
出雲重機のクラウドファンディングプロジェクトとしてはアクションフィギュアに続いて第二弾となります。
2006年に発行された「出雲重機 INDUSTRIAL DIVINITIES」のブックデザインを担当した方が製作されています。
本のレビュー:
フィギュアのレビュー:
出雲重機は、デザイナーの大久保淳二さんによるアートプロジェクトで、近未来都市にて運用される架空重機をモチーフとしています。武器を持たない架空の重機は、プロダクトデザインのコンセプトアートのような印象を受け、通常の玩具とはまた別の趣があります。突き刺さる人には最高にクールなアートトイだと思います。
今回のリターンは、本と1000toysからの協賛により「Probe 20WT」プラモデル付きのリターンを用意されました。こちらは、Probe 20WTのラクトリア複合センサーとレパス複合センサーのコンパチキットとなっています。
なかなかリリース展開が遅い1/12スケール版とは別に、素早い展開を目的としたプラモデルキットのようです。
ライナーは4枚。
ぱっと組み立てることができます。
足の裏の肉抜きが目立ちますが、安価なキットなので、ここは目をつむるところかな?
頭部を組み替えるとこうなります。
他、特典として手ぬぐいがプレゼントされました。
本は、ハードカバーで非常に美しい仕上がりです。
出雲重機という架空の企業のプロダクト集という感じ。
一部、宣伝広告が入っているのはちょっと雰囲気ぶち壊しな感じがしますけど……。
さて、ここから不満のぶちまけ。
全ての元凶は、一ヶ月前に急遽決定したという東京でのイベントにて本を売る為に、間に合わせようとしたということだと思います。
出資者側としては、先行してお金を払っているのに、イベントで先行して販売されるなんて良い気はしません(実は、前回記事のランポも先行して販売されていたのですが、こちらは完全版ってことで、それほど気にはならなかった、イベントで手渡しも可能だった)。製作者側もそれを知っていてか、かなりの強行軍で発送作業などをされたようです。その努力は素晴らしいと思います。結果として、僕の手元にはイベント開催当日に届きました。
発送に関する不備は、簡易梱包すぎて本にダメージがあった事が多かったようです。
幸運にも、自分の本にはダメージはありませんでしたが、人によっては角が潰れているなどあったようです。交換はとても迅速だったそうですし、現在はカッコイイ専用ダンボールにて発送されているようです。
このイベントが一体、誰の意向で、その日にちに決定したのかわかりませんが、本の製作遅れもあったのだと思いますし、いろんなところで歪みが生まれたんだと思います。
正直、そこまでイベントの方に注力するビジネス的魅力があったのか、と疑問です。クラウドファンディングサイトに先行して出資する人の方に、注力する方が大事だったんじゃないかと思うんです。出資者を特別扱いしろ、ってことではなくて、出雲重機の今後の発展、存続においては、そっちがベターだったと思うのです。出雲重機そのものの、コアとなる購入層はそっちじゃないかな。イベントに立ち寄った人が、ファン層の裾野を広げて、出雲重機の製品がどんどん出てくる……ってそんな性格のものじゃない気がするんです。
出雲重機 IZMOJUKI / INDUSTRIAL DIVINITIES 2017
- 作者: 大久保淳二
- 出版社/メーカー: Hera Publishing
- 発売日: 2018/01/20
- メディア: 単行本
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