ワンフェスなどでも展示はされていましたが、長らく進捗状況がわからなかった出雲重機の1/12スケールフィギュアが、クラウドファンディングサイトにて、海外ではキックスターター、日本国内ではキャンプファイヤーで出資の募集が始まりました。
クラウドファンディングというと製品化されなかったり、出荷が大幅に遅れたりとリスクが付き物ですが、今回は目標金額に達していなくても2016/12/24 23:59までに集まった金額でゴール達成とし、2017年の5月に出荷予定となっています。もちろん、出荷予定が遅れる可能性はありますが、そこは日本企業の1000toys(千値練)を信頼したいと思います。
つまり、クラウドファンディングだけの限定モデルが製品版よりお求めやすい価格でゲットできることになります。
なので、別にこんな1000toysの回し者かと疑われるような記事を書かなくても良かったじゃん、と今気づいたんですけど、合成人間の時のような「販売を知っていれば……」という人が、この記事でちょっとでも少なくなるといいな、思って更新します(まあ、皆さん本家の方チェックしてますよね……)。
ちなみに今回、画像で使わせて頂いているのは、東京中野で開催された「1000toys EXHIBITION」にて配付された、出雲重機会社案内(という体裁のパンフレット)から使用させて頂いております。イベントには行けなかったのですが、心優しいSNSのフォロワーさんが、親切に送っていただきました……ありがとうございます。
こちらのパンフレットを見て、気持ちが昂ぶった僕は、絶版だった作品集もアマゾンマーケットプレイスで購入しました。絶版ですが、ちゃんとした図書なので本の中身は掲載できませんが、こちらも参考に記事を書きます。ただし、当時の設定と異なる部分もあるようです。
出雲重機のデザイナーである大久保淳二さんは、巨大ロボットの操縦桿を模した、巨大なリアルコントローラを採用したXbox用ゲームソフト「鉄騎」のメカデザインで有名です。
インターネットが普及し始めた頃、個人的なプロジェクトとしてスタートした架空メーカー「出雲重機」のサイトが、カプコンのゲームディレクターの目に留まったそうです。
このゲームで要求されたのは、出雲重機の工業デザイン的なアプローチによる現実との地続き感よりも、ゲームの舞台設定とマッチしたアニメ的なカッコよさを追求したヒロイックロボットだったようで、自分の持ち味とクライアントとの要求のすり合わせに苦労したそうです。
対して出雲重機は、装飾性の為の機構を廃した、現実の工業製品のような(実際、現実の重機からパーツを取っているそうです)デザインです。その多くは人のカタチではない、用途不明な架空の重機としてデザインされていて、過去に2度、他社で立体化の計画が上がりましたが、今回が3度目の正直でめでたく製品化されるそうです。
今回、クラウドファンディングでラインナップされた「Probe 20WT」は、10年前の作品集の中では「20WT Delco」として登場します。おそらく、「Delco」が「Probe」としてリデザインされる中で、デザインや機構がより熟成され磨かれたと想像します。そして、新興メーカーながらクオリティに定評のある1000toys(千値練)と共に開発されたのが、今回のフィギュアとなるのです。
このフィギュアのコンセプトの中で、僕が最も惹かれるのは、メインユニットと脚部ユニットのジョイント部分を共通モジュール化することで、今後登場するロボットと組み換えができる点です。
クラスが違うので、できないかも知れないけど……、今後登場するこれとか……
これとかにも、パーツが組み合わせられるのではないかと思っています。
「ハイグレードな組立ブロック玩具」と中の人は表現したそうですが、気になっていた価格も、小型な「ミジェットクラス(Midged Class)」であるProbe 20WTで販売定価16000円となっており、予想範囲内と思いました。より大きな「インタークラス(Intermediate Class)」の価格帯も予測できました。
さて、今回のクラウドファンディングでラインナップされたProbe 20WTは、キャンプファイヤーの方だと、限定200枠の40%OFFが記事の執筆中の時点でまだ残っています(追記:全枠埋まってしまいましたが制限無しの25%OFFのプランがあります)。よりプレミアムなプランも残っています。誰か荒木さんのバックしてくれないかな、そして見せて貰いたい……。
僕がリターンしたのは、限定200枠の40%OFFの枠と、そちらをバックしてからこのモデルにはデカールがないと言うことに気が付き、追加で黒と白(アイボリー)の2体セットの方もバックしました。都合3体のお買上げ……。
クラウドファンディングはお祭りだから、と自分に言い訳しましたが、上記の組み換えギミックもあるので、複数体あっても良いかな、と思ってます。
銀色のヤツもカッコイイし、ラッピング仕様も結構お値打ちなのではないかと……いや、もう無理ですが。
製品版がどんなカラーになるのかも楽しみのような、恐ろしいような。
出雲重機 ×1000toys 1/12 Probe 20WT
背景の建物はポンピドゥー・センターですかね……フランスでロケか……。
以上、出荷が楽しみです。
1000toysはサイトが英語オンリーだったりと、販売が特殊ですが1/12スケールの合成人間は一般流通するみたいです、ってか予約中です。
1/12 東亜重工製合成人間 1/12スケールPVC&ABS製塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: 1000toys
- 発売日: 2017/01/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
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