メディコムトイのヴァイナルコレクティブルドールズラインより販売されたアンディ・ウォーホルです。こちらはノーマルバージョン。
アンディ・ウォーホルと言えば、アメリカの近代アートの人ですよね。多分、中学校くらいの美術の教科書にトマトの缶詰とか、マリリン・モンローのシルクスクリーン作品が載っていた覚えがあります。
僕がウォーホルを強く意識したのは、高校生の時でした。その頃、夜な夜な友人宅に泊まりこみ、ニンテンドー64の007ゴールデンアイを4人プレイで遊んでいたのです。そのゲームは、いわいるファーストパーソン・シューティングとよばれる、自分視点の銃撃戦ゲームでした。そして、エンドレスなゲームでした。
集中力を失い、リスタート数秒で目の前が真っ赤になりだすと(死んでしまうと007のオープニングでお馴染みの血が画面上を流れ、真っ赤になる。上手なプレイヤーは、復活した時の出現場所を把握していて、復活、即殺害を平然とやってのける)、だんだん眠くなてしまいます。そうすると、僕はその友人の部屋にあった雑誌を読み出すのです。眠くなると本を読む。不思議に思われたものです。
その友人は、僕とは違い、オシャレにも気を使う人だったので、手にとった雑誌はファッション雑誌でした。僕はその頃、ファッションには無頓着そのもので、目ん玉から火花が飛び散るほどの高額な衣服が載っているファッション誌は良い眠気覚ましでした。そんな雑誌の中程に、白黒のページで、最近出たコミックや文芸、映画などを紹介するページや、大麻の栽培方法とか、人体改造とかのサブカル臭のするコラムなんかもあり、その中にアンディ・ウォーホルが紹介されていたのでした。
その中で、アンディ・ウォーホルのアトリエのあるマンションに映画スターやモデルを呼んでは毎日どんちゃん騒ぎしたとか、なんだか夢の様なことが書いていました。そして、根暗で、ファッションセンスの欠片も無い僕の心には、現代アート=人気者、モテると刻まれたのでした。
・・・というわけで、アンディ・ウォーホルのフィギュアなのです。
美少女フィギュアとか買わずに、おっさんのフィギュアを買って喜んでおります。
逆に危ない。
手に持っているのは、付属品のバナナ。CDのジャケットで有名なヤツですね。
もちろん、そのCDを聴いたことはありません。
レトロなおもちゃの体型に、リアルな顔。不思議なバランスです。
肌色の部分は、素体そのままの色なのですが、キューピーの人形のような、さらっとした梨地の質感です。
T字にスジ彫りされているだけなのに、かっちりしたジャケットと感じます。
胴体と脚部は接着されていて、可動しません。ちょっと接着剤がはみ出ていたり、拭いた跡があったりしますが、目を凝らさない限り、それほど目立つ感じではありません。
可動するのは、首、肩、手首、足首です。
バナナ、食う?
・・・よっ!!
お、未来の俺。
メリメリ・・・
ズボッ。
・・・というわけで、昔のウォーホルさんのマスクが付属しています。
結構、強引な感じで装着しなければいけません。
この頃は、かつらだったんでしたっけ?
頭部が一回り大きくなり、違和感が高まります。
初めての仕掛けなので、楽しい・・・が、飾り方に悩む。床に置くと生首チックだし、手に持たせると、フィギュアの佇まいが破綻する・・・。うーん。
内容物がバレてしまうので、一番最後にパッケージを。
ヘッダーカードとビニール袋の簡易包装ですが、いい加減おもちゃの点数がふえてきたので、嬉しい。
アンディ・ウォーホル、次回に続く。