前回記事:
前回の続き。
ここからは一人旅です。
名古屋市東区にある徳川美術館へ行きました。
参照:徳川美術館・蓬左文庫開館80周年記念夏季特別展 没後400年 徳川家康−天下人の遺産−|企画展案内|徳川美術館
こちらの展覧会、9月13日までです。
少し前にテレビで特集やってたんですよね。
あと聞いてるポッドキャストで知ったのですが、千利休が豊臣秀吉の命令で京都を去る際に、関白秀吉に恐れず見送りしたのは、弟子の中でたった2人だけ、古田織部と細川忠興だけでした。利休はお礼に、二人に茶さじ(茶の粉末をすくう匙)を送るんですが、そのうち古田織部に送った方は、巡り巡って徳川家の宝になり、徳川美術館の所蔵品になっているそうなんです。
漫画「へうげもの」で、まだそのシーンまで読んでないけど、こりゃ見なきゃ! と思って行ったのですが……
◯お得情報
ドニチエコきっぷ(600円也)を購入しておくと、200円お得です。
土日で、こちらのきっぷを利用していたので、使用しました。
◯建物
綺麗な、こざっぱりとした建物でした。
◯エントランスホール
こちらの甲冑は撮影可。
徳川家康自身が着たものだそうです。
◯展覧会の内容
徳川家康の遺産は、江戸時代を通じて尾張徳川家第一の什宝として大切に守り伝えられました。
刀剣・武具・茶の湯道具・衣類・書籍など、多岐にわたる遺産は戦国武将の中でも群を抜く質・量を誇っています。
徳川家康没後400年を記念し、尾張徳川家に伝来した家康の遺産「駿府御分物」「駿河御譲本」を通して、家康の生涯をたどります。
僕が閉館2時間前に到着して焦っていたせいもあるかと思いますが、家康にスポットライトが当たっていたとは思えませんでした。
もしかしたら、徳川美術館の所蔵品をテーマに合わせて入れ替えして見せているのではないか、または、所蔵品が素晴らしすぎてテーマからズレているけれど、これは見せておいた方が客がつくと判断したのか、歴史素人にはピントが甘いように感じました。
しかも、目当ての利休が送った織部の茶さじ「泪」が展示されていない(見逃したのかも)! まあ、これは確かにテーマからは外れていそうなんですが……。
多分、次は展示会のテーマ的に、展示されそうな予感。
参照:徳川美術館・蓬左文庫開館80周年記念秋季特別展 茶の湯の名品|企画展案内|徳川美術館
客入りそのものは大盛況でした。
刀の展示が多く、ご時世か「とうらぶ」プレイヤーと思わしきお姉さま方の姿が目立ちました。
自分も男の子として、刀には憧れるモノがありますから、村正とか正宗とか凄く興味深く拝見しました。実物の刀は、凄く重厚で、取り回しのしやすさからか、思ったより短いのが印象的でした。
でも、ここに展示されている刀って、綺麗に残っているということは、戦で使われずに当時も展示されていた刀なんですよね。刀で人を惨殺するのって、包丁でやるより難しいといいますし、ロマンない話ですが刀って戦場では、それほど活躍しなかったのかも知れませんね。
あとは、テレビの歴史ヒストリアでも見たことのある、家康が戦に負けて小便ちびった姿を、自身が戒めのために絵師に書かせたっていう絵の実物が見れて良かったです。
ちょっと日にちが経ってしまい、印象に残っているのはそれくらいかな……。
展示品多いですし、大掛かりな再現展示もあり、見応えあると思います。
9月13日までになっております。
◯徳川園
駆け足で美術館をでて、まだ日が残ってるので、お庭を散策しました。
しばらく、水のせせらぎと森林浴を楽しみます。
階段を下り終えると……。
大きな池が。
お高そうな錦鯉が泳いでいます。
こういう鯉を見ると、昔見た映画の「ボクの女に手を出すな」のシーンを思い出します。ずっと食べるものだと思ってました。
男の子と大人の女性カップリングに萌えてしまう僕の嗜好は、ここにありそうです。
さらに進むと茶室が見えます。
残念ながら、中にははいれません。
茶室はイイですね。庭に散りばめられた遊び心。
奥の施設は披露宴会場として使えるようになってました。
徳川園への入場は有料ですが、美術館とセットで購入するとお得です。
入園した時間も、薄暮れから日没までのマジックアワーを体感できる良い時間帯でした。
この後、ツイッターで知った”ピロピロ麺”を食しに「らーめん奏」に向うのですが、苦労して歩いて到着したのに、移転した後で取り壊しの真っ最中。あわてて移転先を検索すると、徳川美術館のすぐ近くで、どっと疲れが押し寄せました。
そのかわり、食べたラーメンは至極の味でした。
醤油味を食べたので、次は塩いきたい。