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TOY HOLIC DESIGN / Halfas(ハーファス)1stカラー

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ワンフェス2014夏の戦利品紹介続くよ〜。

今回は、トイホリックデザインさん×インスティンクトイさんのダブルネーム作品「ハーファス」です。

最初は、可愛いなぁってだけの印象だったんですが、パッケージデザインや、ギミック、モチーフを改めて見ていくと、深いメッセージ性を感じずにはいられません。

今回のワンフェス会場で先行販売されましたが、後日、インスティンクトイさんの店舗、オンラインショップで販売されるそうなので、ご参考頂ければ幸いです。

INSTINCTOY(インスティンクトイ)- インテリアトイ通販

 

紹介記事(記事半ばにハーファス登場)↓

Blog@INSTINCTOY│ INS専務の玩具通情報ブログ7/27開催☆ワンフェス出店に伴い会場で販売予定のオリジナル商品をご紹介です!!

 

小さなオモチャ(約75ミリ)で価格もリーズナブルですが、仕上げの素晴らしさ、アート性、パッケージの作りもいいので、贈り物としても良いかもしれません。

受け取った人間が、どう感じるかはわかりませんが……(笑)。

 

この記事である意味、開封の楽しみを奪ってしまうかもしれません。また、作家さんの意図したメッセージとは異なる見解をしているかもしれませんので、その点はご了承ください。

 

 

◯僕のレビュー記事では珍しいアンボックス紹介から

……と言いますのも、このパッケージデザイン含めてハーファスという作品の物語を体感するような趣向になっています。

ハーファスは本体デザインがトイホリックデザインさん、プロデュースとパッケージデザインはインスティンクトイさんです。箱の裏に、デザイナーの名前が印刷されているのですが、パッケージデザインの所を見ると……ほほう、とわかる人にはわかる彼女の名前が。ちょっと余談でした。

 

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上蓋にはハーファスの顔。

 

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横には、ポケットの中身はなんじゃろな? のイラスト。

ハーファスには、毎回異なるスペシャルパーツが付いてきます。

今回のスペシャルパーツはなんでしょうね?

 

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蓋を開けると、「allways close to you!(いつもあなたの側にいるよ!)」の文字!

どう思いますか? ロマンチック? 重たい?

ここは梱包時は隠れてしまう部分なのですが、銀箔押しで加工されています。開封する時にだけ現れる、この一瞬のためのサプライズ! このメッセージは非常に重要ですね。

 

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ブリスター。本当は保護のためのビニール袋にそれぞれ入っています。

ここで注目したいのは、パッケージ右上のスペシャルパーツ。今回はハートなんですが、あえて別にしてあるんですね。

つまり、作品の完成に購入者が立ち会える訳です。素敵な趣向。

 

◯本体

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名前が示すとおりに、ハーフでファスナーです。

二人で1つのモノから連想するのは、まずは中国の鳳凰です。一説によると、鳳がオスで、凰がメスだそうな。鳳凰といえば、フェニックス、不死鳥ですよね。永遠性の象徴です。お互いが、1つずつしか羽と足を持たないため、協力しなければ飛べないんじゃなかったかな? ちょっとゲームのゼノギアスに出てきた天使と勘違いしてるかもしれません。

 

あとは、古代ギリシャのアリストパネスの愛の起源説。かつて、人類は男男、女女、男女という頭が2つ、手足が4本ずつの3つの形態がありました。あまりの暴虐非道っぷりに神が怒り、真っ二つに割って今の状態になったというものです。分割されてしまった人類は、かつての姿を懐かしみ、自分の半身を探し求める……これが愛だと古代ギリシャの哲学者は考えたのです。

余談なのですが(長いので読み飛ばして可!)、同姓愛を認めてるってことが、ビックリポイントですね。むしろ、最も尊い形態は男同士のエロスであるとまで言ってます。これは、古代ギリシャの哲学者の師弟関係ってドロドロのオッスオッスのヤマなしオチなしイミなしの関係だったからです。だから、その関係の正当性をでっち上げる必要があった。”どうして、男と女の間には、「子ども」という結果が生まれるのに、我々には生まれないのだろう? いや、違う、「愛」という目には見えない、尊いモノが我々の間に生まれたのだ……”というのが、愛の起源なわけです。

時が流れて中世になると、快楽的な愛の営みは教会から禁止されて、夫婦が致す場合は、女性は局部に穴の開いた袋を被っていたそうです。愛の所在はというと、貴婦人と騎士との間の不貞の関係の間にありました。禁じられているのに燃え上がらずにはいられない感情、それが愛……ってヤツです。

現在では、愛っていうと、尊くて清いものって感じですが、かつては腐っていたり、不倫関係のためにあったモノなんですね。ハハッ、ワロス。

 

最後に、やっぱり頭に浮かぶのは、絵本の「ぼくを探しに」ですね。

パックマンみたいなキャラクターが、自分の欠けたピース(切り分けたピザのような)を探しに方々を彷徨います。結局、欠けたピースを見つけたものの、欠けた状態こそが自分らしいのだ、と気づくというストーリーだったような……?

新装 ぼくを探しに

新装 ぼくを探しに

 

 

◯ファスナー

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とても素晴らしい仕上りのファスナー。

服飾に使われるパーツとしてポピュラーですが、実は海底トンネルなど巨大な建造物にも使われるくらい、とても頑丈で信頼性の高い機構なのです。

その強さから、二人の強い繋がりの象徴として見るか、それとも、そんな道具に頼らないと維持できない関係と見るか。

ファスナーの脱着は簡単ですから、オス・メスが合えば、取替えできない組み合わせじゃない、ってダークな見方もできますね。

 

◯ポケット

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胸ポケットは引き出しになっています。ポケット自体はフロッキー仕上げになっていて、閉じた状態でもワンポイントとして、いい感じ。

ここにスペシャルパーツを入れるんですが、ポケットのある方のハーファスの表情が気になります。片方はゴキゲンなのに、もう片方はバッタンキュ~(表現古い!)です。

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ここでスペシャルパーツの登場。

小さなハートですが、グラデーションとグロスが美しい!

 

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こうしてポケットに入れることで、彼女(彼?)の表情を回復させることができた、と考えられます。

しかし、このポケットにハートを入れた手は誰なのか? と僕は考えてしまいます。隣にくっついたパートナーが気づいてくれたんでしょうか? それとも他の誰か? 

捉えようで、意味合いが違ってきます。

 

僕は、インスティンクトイさんの作品の中で、ムッキーが特別好きなんですが、なんでムッキーに惹かれるかといいますと、見た目は可愛いのに、それだけじゃなくて獰猛さを隠し持っているっていうギャップが他のキャラクターより一目瞭然と感じるからなんです。

INSTINCTOY ムッキー 4thカラー"ファンタズミックレインボー(G.I.D)" - smogbom

もしかして、インスティンクトイさんが、ハーファスに大きな可能性を感じたのも、ハーファスが持っている可愛さの裏に隠された毒なんじゃないだろうか、と思ったりしました。

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◯今後のリリースに期待!

これだけのメッセージ性を持ちながら、財布に優しい価格設定で、集めやすいですね!

カラーバリエーション、スペシャルパーツ共に楽しみです!

 

ちょっと思いのタケをぶつけすぎたかな……。