何度目かわからないくらいの新しいリブートされたスパイダーマンです。
結構前に見たのですが、レビュー記事上げるの忘れていました。
僕の悪いクセで、不満(こうしたらもっと良くなるのにという意見)がある映画、文句なしに良かった映画、毒にもクスリにもならない映画の順でレビュー意欲が失せます。おそらく僕の普段の生活が冴えてなさすぎの反動なのでしょう。
前回記事でエウレカを叩いた反動で良かった映画のレビューが書きたくなりました。
文句なしに良かった映画です。
ソニーが映画化権を習得したせいで長らくアベンジャー入り出来なかったスパイディがめでたく参入しました。今回の彼はまだ未熟なヒーローの状態です。成長段階の初初しい感じがいいですね。凄い能力はもっているものの、他のヒーローのような覚悟がありません。彼の成長の物語です。しかし、ヒーローがヒーローゆえに取りこぼしてしまったものを持っています。
今回のスパイダーマンは、原作コミックのように戦闘中もぺちゃくちゃおしゃべりしまくると聞いていたので、映像に集中できるように吹き替え版が良いかな〜とおもいましたが、見た感じ字幕版でも大丈夫だったかもしれません。
この映画単体でも楽しめますが、キャプテン・アメリカのシビルウォーとアベンジャーズ1作目は見ておいた方がいいかもしれません。シビル・ウォー見るとウィンターソルジャーも見ないといけないかな?
敵をぶん殴って倒せば一件落着とはならないという、物語のようにヒーローだからって全部解決できるわけでは無いよね、というシビル・ウォーにも通じるテーマを持っています。悪に走るに足る理由も、少しは理解できる。
登場人物の人種が豊かで、今っぽい感じがします。人種がストーリーの伏線にもなっていて上手いです。相棒のキャラも良い。
今回のスパイダーマンの能力はコミック準拠の身体能力とスパイダーセンス。糸はピーターの発明品で、シューターとスーツはスターク社製となっています。
スーツにはAIが搭載されていて、糸の形状をコントロールしたり、スーツの機能を変えることができます。過去のスパーダーマンのスーツよりずっとハイテクで、今後も面白い機能がアンロックされていきそう。
10代ゆえの未完成さ、挫折、成長の物語で、今までのアイアンマンやキャプテン・アメリカにはない、自己投影をしてしまう親しみやすさがあります。
崩壊したビルに挟まれ、心が折れていまうシーンがあるのですが、ちょっと立ち直り方がかっこ悪かったように感じました。個人的には力技ではなく、知恵で(糸を使ったりして)クレバーに退かしてほしかったのですが、ここは便利過ぎるスーツなどのツールではなく、自分の力だけで立ち上がるということを表現したかったのかな。
キャプテン・アメリカの扱いはちょっと可哀想でしたね。