◯グーグルリーダー死すとも、RSSは死なず
7月1日で、グーグルリーダーがサービス終了するとの報をうけ、早数ヶ月。終了まで残り僅かとなり、手早く代替のリーダーを見つけてしまった方も多いと思います。
僕は、RSSリーダーを利用しだしたのが、ここ数年の間ということも有り、グーグルリーダーが終了することに、何の感慨もありません。それでも、今までグーグルリーダーが、各リーダークライアントのハブとして、一括に情報を集約できてきたのは、とても便利良い事だったのだなあ、と今更ながら思っています。
◯僕のRSSリーダー遍歴
昔、いわゆる「業界」に身を置いていたにも関わらず、今更怖くて聞けない質問の一つがRSSってどう使うの? でした。1.0とか2.0とか意味わかんねーし。そのまま、ブラウザのブックマークに登録したりなんかしちゃって。更新されないし、変な広告でるし、うまいの? それ? 状態。
「業界」から足を洗って、ブラックな拘束時間と賃金体制から抜け出すと、自由に使える金と時間を趣味に使うようになりました。ニューリリースのおもちゃやプロダクトの情報を、いち早く手に入れるにも、日々のマンパワーによるサイト巡回にも限界がありました。いい方法無いかなーと、思っていて、採用したのがRSSリーダーでした。
RSSリーダーの更新ボタンを押すだけで、登録しているサイトの更新情報が、いち早く手に入る。仕事の休憩時間の合間にサクッと最新情報をゲット。素晴らしいツールです。
基本的に、RSSはiPhoneで確認していましたが、アプリケーションの選定には難航しました。
最初に使っていたのはFeedliyというRSSリーダーでした。無料でありながら、ハイセンスな作りをしていました。Flipboardのように、スワイプして雑誌をめくるように閲覧するスタイルです。スタイリッシュですが、登録しているサイトの数が多くなるにつれ、閲覧スピードを要するようになり、違うリーダークライアントに乗り換えることにしました。
次に使い出したのは、mobileRSS Pro(有料。無料版あり)でしたが、見た目がどうも好きになれませんでした。
日本語対応しているし、しっかり使って無いのですが、結構人気のあるリーダーらしいです。
で、一番使っていたのがSylfeed(有料。アドオンあり)です。純日本製アプリという事もありましたが、何より、多機能で使いやすく、とても気に入っていたアプリでした。デザインは、頑張っているんですが、がんばっていますよ! という、あざとさが見え隠れしていて、そこが垢抜けてない感じです。このアプリを見切った理由は、グーグルリーダーから独立して、ローカルRSSに対応したのですが、アプリケーションが落ちる確率が格段にあがったことです。
アップデートしたばかりなので、もう少し様子を見ようかと思っていた矢先、RSSリーダーの本命、ReederがローカルRSSに対応・無料化という事を知ったのでした。
◯Reederセットアップ
1.セッティングを押す。
2.アカウント作成。
3.ローカルRSSのボタンを押す。
4.任意のアカウント名を入力。
5.他の設定を触る必要性が無ければ、このボタンを押す。
6.作ったアカウントを押す(任意のアカウント名を入れたら、その名前が表示される)。
7.グーグルリーダーから移行する場合はこちらをタップ。
8.新規&新しいRSSを登録する場合はこちらをタップ。以後、グーグルリーダーとは動機しないっぽいので、注意。
◯使用感
まず、ビジュアルとして美しいのは、ぱっと見で理解できるのですが、なにより、触っていて気持ちいいアプリケーションです。このままでiOS7との親和性が高そう。記事を読み飛ばす所作一つとっても、ゴムの反動のような小気味良いアニメーションを取り入れていて、リズミカルに操作できます。シルフィードに比べると、こちらは記事を更新する階層と記事を読む階層がわかれているので、その点は手間取るかな。
更新スピードが爆速、超速と聞いていましたが、本当でした。更新のゲージにやきもきすること無し。っていうかゲージそのものが無い。
◯RSSの今後
どこかで同じような事が言われているかも知れず、大したこと言ってないと想いますが、グーグルリーダーがサービス終了するという事は、RSSの重要度というのは、かなり下がって来た事なのだと思います。
「最新情報を知る」という観点からしても、RSSを介してもたらされる情報というのは、自分が登録したサイト・ブログなので、全く未知のソースから自分にとってクリティカルなニュースが届く事はありません。それについては、最近、注目されているグノシーとか、あるいは、はてなブックマークとか、まとめサイトによって補完していく事になると思います。また、情報の速度についても、そもそもそのブログの記事が更新されず、ツイッターや、フェイスブックの更新が先というパターンが最近は多いです。宣伝の形態が、テレビやラジオ等の不特定多数に対する縦断爆撃的なやり方から、興味ある人やフォロワーなど、繋がりが確保されている人に向けたやり方に変わってきているのだと思います。
今後、RSSを利用され続けるには、そのサイトの味というか、愛されるに値する質が必要になってくると思います。また、今回レビューしたReederの様に、使っていて心地いいアプリがないと、どんどんRSSの存在感・必要性は薄れていくのではないでしょうか。