トリック・オア・トリート!!
・・・というわけで、ハロウィンっぽいおもちゃを探していたら、これが、インスティンクトイさんのブログで紹介されていて、購入しました。実は、結構前から、お店にて見本が展示されていたそうですが、思いっきりスルーしてました・・・。
おもちゃの来歴としては、ハロウィンとなんら関係なく、スケートボードのグラフティなどを手がけるFOSさんがデザインしたキャラクターを香港のトイメーカーUNBOXが立体化したという話です。
◯全体
普通、ソフビって空っぽなのに、あたかも中身が詰まっている風に作るものだと思いますが、このソフビは、両目が貫通しているため、ペラペラ感が際立ち、残留思念やゴースト、影のような質量のないキャラクターを連想させます。
全体に書き殴られたように刻印された顔が絶えず揺れ動いているような印象を受けます。
◯近接
腕は粘土でそのまま、手で伸ばして造形しました、という感じ。古代の土偶のようなプリミティブ性、70歳から漁師・船具商を止めて画家に転身したアルフレッド・ウォリスのような、小手先の技術に踊らされない、ひたむきさを僕は感じました。・・・言い過ぎか。
オレンジ・カラーには、拭き取り塗装によって墨入れと汚し塗装が施されています。
その分ちょっとだけ高い。
黒い方は口の中が塗りつぶされているのに、オレンジの方は、塗られていません。ブラックも同じ仕様で、白とかで拭き取り塗装したのが良かったかな・・・。コダワリなのか、黒色の一発目を塗った時に塗りつぶしちゃったから、ノリで全部塗っちゃったのか。
◯可動
両手と両足が可動します。足は動かしても接地感が悪くなるだけです。
両手を上げると、恐ろしいモンスターが襲いかかる感じじゃなくて、涙を拭っているような、強烈な光に手を翳しているような、ちょっと弱々しい感じになります。イタズラっ子的な。
◯グロウ・イン・ダーク
素体は、蓄光素材です。普通なら、しっかり蓄光面を見せたいと考えるでしょうが、あえて塗装で覆い隠し、内面をチラリと見せるところが面白いと思いました。
◯まとめ
肩肘張らずに楽しめる、おもちゃです。
購入できるのは、国内では、インスティンクトイさんだけみたいで、各色限定20個ずつらしいです。