1月10日、東京の科学技術館で開催された「スーパーフェスティバル70」に行ってきました。
スーフェスは初めてで、想像と異なるところが数多くあったのと、(今回は特別だったそうですが)開場まで凄く混乱したこともあり、その部分もレポートして自身の健忘録と次回参加される方の参考になったら幸いです。
スーパーフェスティバルとは?
スーパーフェスティバルは、(株)アート・ストームが主催する、古今東西の玩具が一同に会する玩具の展示・即売イベントです。
1992年の開催から、現在は東京 科学技術館にて年3回開催。
人気メーカー・ショップ・個人ディーラーが多数参加し、扱われるアイテムもキャラクターソフビを始め、食玩・合金・ブリキ・プラモデル・ガレージキット・ドール・美少女フィギュア・Tシャツなど様々。
またシーズン毎の映画やアニメ作品のプロモーションや、国内外からのゲストを招いてのサイン会やトークショーも開催。
客層は10代から40、50代のホビー・特撮マニアを初め、若者や家族連れまで幅広く、また女性客が多いのも特徴で、性別・世代的広がりを見せております。
2007年7月に開催15周年を迎え、益々の発展と拡大を目指しております。
予備知識として、同じ玩具系のイベントと比べてみると、良く言えば緩い感じ、悪く言うと混沌とした感じのイベントと聞いていました。具体的に言うと、一般のお客さんよりも早くに、中のディーラーが目ぼしいアイテムを攫っていてしまう、とか。しかも、転売目的だとか。
そんなことを聞いていたので、何も買えなかった時の予防線として「欲しいもの? 特に何もないよ〜、ブログのネタになれば良いっスよ」と答えていました。
もちろん、何も欲しいの無くて、地方から東京まで出る訳ないっスよ。
◯今回の特殊事情
スーフェスの朝の列びなんですが、通年なら6時くらいに列んでいれば大丈夫だろうとご教授頂いていました。
とりあえず、200番までの整理券をゲットすることが目標です。
でも、今回は不安要素があり、それが、この方。
俳優の斎藤工さんが来場するということで、ファンのお姉さまが大挙するのではないかという懸念がありました。
その結果。
四時起床、五時現地入り。
しかし、そこで目にした光景は……!!
……い、いる!
行列は科学館の建物の周りに沿うように囲んでいました。
予想とおり、女性が多いです。
通年と比べると、男女比が異常な事になっていた模様です。
おそらく200人に近い人数が既に列んでいました。
列の規制も殆ど無く、ここで待ち合わせしていましたという風に、その場でどんどん列に横入りしていくお姉さまに精神力を削られ、「欲しいもの? 特に何もないよ〜、ブログのネタになれば良いっスよ」を心の中で唱えて、凌ぎます(それに、お姉さまは、玩具買わないだろうしね)。
◯パニックに陥る
1時間ほどして、明るくなってくると、突然列が移動します。
その移動中も、今列びだしたって人たちが、列の最後につかずに、ガンガン成形しだしたところに入ってきて、「欲しいもの? 特に何もないよ〜、ブログのネタになれば良いっスよ」を心の中で唱えて、精神衛生保ちます。
七時ごろ、整理券が配られました。
結果。
……。
200番中の199番でした。
ギリギリ!
この時、列を整備するスタッフの方が、「入場を優先される方はコチラにお並びください」とアナウンスしました。
僕は前日、当日に友人に散々レクチャーして貰ったのに、意味が解っておらず、「入場優先? じゃ、この整理券はなんなの?」と混乱してしまいました。
とりあえず、この券があれば、限定品が購入できるみたいですし、その後も200番以内で入場できる、とその場は理解したので、くじを引くことにしました。
このくじで、限定品を購入できる順番が決定します。
199番が何番に化けるでしょうか。
入場チケットとなるパンフレットを1500円で購入し、くじを引きます。
あとで何番か見ようと思い、くじを未開封のまま、その場を離れようとしたら、突然身体を掴まれて呼び止められます。ここでくじを開いて見せなさい、と言うことらしいです。
スーフェスのスタッフさんの評判の悪さは聞いていましたが、皆んなが皆んな、段取りを理解している訳ではないので、口頭で説明するくらいしてくれてもいいのになぁ、と思いました。くじの番号をチェックするのも、昔なにかトラブルがあったからなのかもしれません。でも、入場料払っているので、一応お客さんですよ。いきなり身体に触れてくるのは失礼じゃないかなぁ。
「欲しいもの? 特に何もないよ〜、ブログのネタになれば良いっスよ」を心の中で唱えて……。
あっ、それで、くじの番号でした。
178番ってことで、某鑑定団的にいうと「大幅アップならずも設定額を超えた」って感じです。僕の前の人が14番引いていたので、ちょっとがっかり。
それで、限定玩具購入の列にて待機しながら、ちょっとホッとしていて、パンフレットを何気なく眺めていたんですよ。
そこに「限定販売」のラインナップが書かれていたんです。それくらい予習しておけよ、って突っ込まれるかもしれませんが、ライセンス品ばかりで、僕の趣味の範疇ではなかったので、「失敗した!」と思いました。
先ほどスタッフさんが言っていた「入場優先はこちら」の時にそっちに列ぶべきだった! と思い、慌ててスタッフさんのところに行き、「実は限定品欲しくなくて、入場優先したいのですが」と相談したところ、「じゃあ、こっち列んで」と別の列にまわされました。
そちらの列は200人どころではない大行列でした。
なんだか釈然としなかったので、LINEで友人に聞いたりしたら、限定品販売のくじを引いた人は、優先で会場に入場できると言います(今、確認したらパンフレットにそのように書かれていました)。
その割には、スタッフさんに178番の整理券を見せても無反応だし……。
今、この場所を離れると、一瞬で列の後方に回されてしまいかねないので、今回はこの場所で妥協することにしました。
親身になって、アドバイスしてくれた皆様、すみませんでした。そんな訳で僕の心は、この時一度折れてしまいました。
「欲しいもの? 特に何もないよ〜、ブログのネタになれば良いっスよ……」
自分の不勉強さと愚鈍さを呪い、今回の教訓を次回に活かすことにします。
これで今回何も買えなかったら、残念無念だったんですが、幸いなことに欲しいものは、ほぼ購入する事ができました。
よかった、よかった。
◯イベントの印象
僕の想像では、スーフェスというのは、ソフビがメインのイベントなのだと思っていました。
実際は、今回8箇所あるフロアでソフビメインは3箇所で、オリジナルの作品を扱っているのは更に半分という印象でした。
他は、中古品やデットストック品を扱うブースが半数以上という感じで、新製品の見本市ではなく、蚤の市という側面が強いように思いました。
知識を持っている人や、暇つぶしにふらーっと来る人が楽しむことのできるイベントと感じました。
ネガティブ発言が目立ったかもしれませんが、ある意味、僕の中で今の玩具業界のあり方を受け入れられた、印象深いイベントでした。
たぶん、僕が不満に思うことが解消されてしまったら、僕の持っている玩具への情熱の大半が失われてしまう気がしました。
思い通りにならないことに、文句をタラタラ言ってしまう事も含めて、僕は玩具が好きです。
次回から、気になったソフビをレポートします。