1月9日、10と東京を旅しました。
9日は美術館を巡ろうと思い、気になる個展を検索しましたが、その中にワタリウム美術館で開催されているリナ・ボ・バルディ展がありました。
ワタリウム美術館は、建物そのものも気になっていて、昔からいつか行きたいと思いつつもなかなか脚を運べなかった美術館です。
個展情報:ブラジルが最も愛した建築家 リナ・ボ・バルディ展
期間:2015年12月4日[金]−2016年3月27日[日]月曜休館
場所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
時間:11:00am~7:00pm 毎週水曜日は、9時まで延長
入館料:一般1000円 学生800円 会員無料(会期中、何回でも入館できるパスポート制)
◯建物
ワタリウム美術館の設計はスイス人のマリオ・ボッタさん。
僕が一番好きな建築家のカルロ・スカルパの建築スタイルを継承していると言われる建築家です。カルロ・スカルパの建築の実物は見たことがないのですが、スカルパから学んだとされるマリオ・ボッタの建築が見れて良かったです。
印象としては、コンクリートの幾何学的な意匠と、躯体の力強い感じが一体となっていました。1990年開館と四半世紀が過ぎていますが、建物そのものも大切に扱われていて(綺麗に使っているという意味ではなく)、味わい深くなっています。東京には新しい建物がいくつも建設されますが、この建物のようにピカピカだった頃より、今の方が良くなっていくのだろうか? というのは、疑問です。東京の街そのものの、新陳代謝の速さというのは、また別の観点から見ると、それはそれで面白いテーマですが。
ミュージアムショップが充実していて、蔵書の数は一見の価値があると思いました。
◯個展
肝心のリナ・ボ・バルディ展は、建築模型と1/1で再現されたブースがメインとなっています。施設の大きさから想像できますが、けっして大きな個展とは言えないかもしれません。当時の家具や民芸品なども展示されていて、刺激をうけました。
リナがデザインしたボールチェアは、名前も知らなかったのですが、カタチは知っていて、この方がデザインしたのか、と思いました。
モダンなボールチェアの印象に反して、彼女の建築は土着的な印象を受けます。熱帯気候と、おそらく当時は建築技術の高くなかったであろうブラジルにフィットした建築だったと感じます。壁のない、半分外のような空間の作り方は、日本の縁側や土間を連想させます。彼女が、日本を旅したのは無関係では無いと感じました。
監修は建築家の妹島和世さんということですが、僕は真っ白い建物をつくるので、インターナショナルスタイルの人なのかな、と思っていたら、あの軽やかで繊細な作りは日本的だったんだな、と女性建築家である以外の共通点も見つけた気がしました。
(もしかしたら、当日会場に来ていたかもしれません。顔がうろ覚えなので違うかも)
図録が無いのが残念でした。
グラフィックデザインをグルーヴビジョンズが担当しているので、一緒に作ればいいのに。でもビジュアルは、個展内容に沿ってる感じではなく、好き勝手やってるなぁって印象でした。キャッチーだから、プロモーション的には良いのかも知れないけど……。
◯その後
向かいにあるお店がちょっと気になりました。
民藝品を現代的なアイテムに再構築している感じの……。
閉まってたので、次回また。
森美術館で開催されているフォスター+パートナーズの個展を見ようと思ったのですが、脳みそのキャパが尽きてしまい秋葉原を散策する流れになってしまいました。
10日がスーパーフェスティバルだったので、散財はしませんでした。
友人から頼まれたガチャをやったくらいです。
まんだらけは、毎回8階までノンストップで階段昇ります。
欲しいものはありましたが、値段を見て断念。
東京の同好の士と食事の約束をしていたのですが、時間があったので、錦糸町まで徒歩で向う。今日は2万歩くらいだったので、余裕です。
久々のお酒。
珍しい玩具も見せてもらう。
美味しい鴨ちゃんこ。
楽しい1日でした。
次回に続く。