日本初の単独個展「ThreeA LET'S GROW OLD TOGETHER!」も大成功(と思う!)のうちに幕を閉じ、もうそろそろネタバレ記事書いても良いでしょう? って思うので書きます。
……と言いますのも、この本の通常版の発売日は、データでは7月14日ですが、フィギュア付き(上の画像のスクエアチャートの別カラーウェイが2個付き!)の限定版は、LGOT展が開催される25日から発売開始でした。それを待っている人も居たと思いますので、先に通常版を購入し読みましたが、あんまり内容には触れてませんでした。
まあ、もっとコアな人なら、洋書版を全部持っていて自分で翻訳されて楽しんでられたでしょう!
ThreeA Toys(3A)から販売されているワールド・ウォー・ロボット(WWR)というトイラインの原作に当たる本です。
原作と言っても、グラフィック・ノベルという説明のとおり、画集のところどころで原稿用紙2〜3枚程度の文章が付随する程度です。
その少ない文章では、複雑なワールド・ウォー・ロボットのストーリーの全容を知ることはできませんが、素晴らしい絵と興味深いエピソードの両方が楽しめ、画集としても読み物としても、非常に楽しめました。
*読書系の記事で、やっぱり中身の画像を乗っけるのは著作権的マズイと判断して、表紙の画像だけにしました。過去記事には結構残ってたりするのですが……ご指摘頂ければ消しますので、寛大な対応をお願いいたします。
◯英語版と比べて
下に敷いてあるのが、英語版の2巻になります。なんか今Amazonで思考停止するくらいの値段がついてますが、2000円くらいで購入したような?
こちらは、一目瞭然、版が大きいので迫力あります。
しかし、当然英語だったので、何が書いてあるのかわからず、追加で購入する気はなかったようです、私。
見比べてみると、色目の違いはあります。
主観ですが、どちらかというと、英語版の方が緑被りな感じがして、日本語版はプレーンな印象です。日本語版の方が、少し影が強いように感じます。黒が強いので、重厚感を感じる反面、一部の絵については、英語版の方が色の濃い所の筆のタッチが見えたりします。
この色目の違いは、ゾンビVSロボットでは今回とは逆で、英語版の方が赤みが強かったですね。#読書 ゾンビVSロボット - smogbom
シロートには、どちらが本当の絵の色目に近いのかわからないので、問題ありません。
英語でどんなことが書いているのかわからなかった今までよりも、ずっと戦争の悲惨さと喜劇性、人間とロボットの距離感などが理解できるようになりました。
オモチャのロボットを触っていて、「うお〜、カッコイイ」と思っていたのが、本を読んで、兵器としての恐ろしさ、正体不明さがずっと身近に感じるようになりました。
一点、気になった点は、本の一番最初の言葉と最後の言葉なんですが、英語版は、最初の言葉をSF作家でロボット3原則のアイザック・アシモフ、最後の言葉を、フランシス・メイハン(この方は誰なのかわかりませんでした)で〆ています。変わって日本語版は作中の人物であるダーウィン・ロスチャイルドが両方の言葉の主として登場します。
もしかしたら英語版1巻が、この体裁だったのかもしれませんが、ワールド・ウォー・ロボットの物語って第2次世界対戦が終わらなかった架空の歴史の物語なので、僕はどこかで現実の歴史とリンクする物語と思っていました。それで、作中の人物が本の最初と最後の言葉に出てくるというのが、なんだか象徴的に思えてしまいました。
ここから先は、妄想の世界って線引されたみたいで……。
◯カバー中の絵
癖で外カバーを外して本体のデザインを見たりします。昔のガンガンコミックスなんかは、ここやカバー裏にもオマケ漫画が載ってたりしました。
今回もその調子でめくってみたら、いい感じの絵が!
この絵は、日本語版のために描かれた描きおろしの絵だそうです。ロボットと人間がこんな風にペアを組んだ絵を見たことなく、非常に素敵に思いました。是非、オモチャのデザインに落としこんで欲しいですね!
◯ちょっと寂しいレビュー記事になりました
画像を出して、「こんなスゲェ絵が載ってる! 是非買ってじっくり見るべし!」みたいな記事にしたかったのですが、やっぱりリスクは侵せません。
本当は表紙ですらアウトらしいのですが、これを出さなければレビューにならないし、買おうぜ! って話にもならないので堪忍してください。
出版社の方にこういう記事書くんでって許可出すのが本当はスジなんでしょうけど。