
※↑ トラックボールで描いた
オーディオブックで25巻まで読みました(そこまでのネタバレ含む)。
本好きの下剋上が面白い!!! と弟から薦められたものの、既知のタイトルで、なんなら書籍化するまえに、ネット小説で数話読んでて、「ぜんぜん面白くねぇ……」 と途中で投げてました。
弟から何度も推薦を受けて、2回ほど再挑戦してみましたが、1巻読む前に断念してしまいます。
自分がどうしても引っかかってしまうのが、主人公マインは前世から寝食忘れるぐらいの活字狂い、という設定ですが、その感性があまりにも普通であり、前世読み漁った本の知識がまったくなく、その活かされる知識は、前世で母がイヤイヤやらせた習い事や学校行事から、というのが、「お前、本当に本好きなの? 本なんて読んでも、なんの役にたたないっていう、読書ディスか?」 とモヤモヤしてしまったのです。
タイトルから連想した展開は、前世でなんの役に立つかもわからず読みふけった本から、さすが読書家! と唸るような知識が飛び出して、無双していくという展開だったんですけど、そういうものではありませんでした。
なんだろうな、対人関係がめんどくさいから、本を読むポーズをしていて、日常生活をやり過ごしてきた、「ファンションで本読んでるから、かまってこないでアピールしていた人」 に思えてなりません。
ごくごく一般人なので、異世界の不衛生な状況にイライラしたり、動物の屠殺に気分悪くしたり、甘いものに目がなかったり、親しい人がいないと不安定になったりで、「おめー、本さえありゃなんでも良いって人間じゃねぇな!!」 とタイトル詐欺っぷりにプリプリして、なかなか楽しめなかったわけです。
最初に気持ちが揺り動いたのは、一部の中盤、最初の紙ができたあたりでしょうか。
四巻くらいだったかな。大きな進展なく、ゆったりとしたペース故に、最初の一歩がなんと輝かしく見えたことか。
一部のラストには完全にハマっておりました。身分格差によって、家族を守るために、家族と引き裂かれるという展開に、思わず涙。タイトルの本好きの下剋上の意味を知ります。成り上がりのためではなく、自分の親しい者を守るためには、身分の上位へ登らないといけない、ということなんでしょうね(目的意識をもって成り上がろうとしているわけではない)。
このあたりからくると、祝福や魔法などのファンタジー要素も格段に増えてきて、ますますおもしろくなってきます。
ちゃんと世界設定を構築して、独自世界を作ろうとしているのが、とても良い。他の転生モノのテンプレファンタジー世界とは一線を画しております。
超スロースペースで展開していた、第一部の要素が伏線となって、後々でてくるのも素晴らしいです。たぶん、書籍化とか考えずに、ネット連載で書きたいものを書くって感じで執筆してきたんじゃなかろうか……。ジャンプだったら一部で打ち切りだろ。
続く、2部、3部と、この異世界の王統が「本」 と切っても切れない関係にあることが分かってきて、どうしてこんな中身一般人が「本好き」 として設定されたのか、腑に落ちます。
マインがローズマインと名前を変え、愛する家族から引き離され、領主の娘として養子縁組され、領主の息子と婚約する展開になってくると、もう親の気分です。
ヴィルフリート、お前に俺の娘を娶る資格あるんか?
はい、ヴィルフリート、アウト。
はい、ヴィルフリート、今回は高評価。
うーん……こいつ、ほんまにローズマインの相手?
やっぱりタイトル的に、王子様と恋仲になる展開か?
なんか頼りねぇ王子様だな……
育つんかな?
さすがに神官長は相手じゃないだろ……、年の差的に?
あれ? 二十代だっけ? 前世の中身的に釣り合ってる?
うーむ……この関係は、家族的愛? それとも……
あああああ、気になる、気になる!!!!
どうしよう、小説版買おうかな。
でも、オーディオブックの朗読、めちゃくちゃ良いんですよ。
ドラマCD版も聞いてるんですが、一人朗読の本編のほうがしっくり来ちゃって。
