今週のお題「100万円あったら」
皆様はグミは好きですか。僕は普通。でも、最近なぜかハマってしまって、色々食べています。結構種類が豊富で、硬さ、形状、味、食感、表面処理、中に何か入っている……なかなか趣向を凝らした商品がたくさんあって、面白いですね。
商品什器のラインナップから察するに、最近のトレンドは、ハードタイプと呼ばれる、硬めのタイプが人気のように感じました。
食べてみて、なるほどって思いました。この硬さって、厚切りステーキの食感なんですよ。昨今の高級ステーキの食レポは「あまーい❤ やわらかいーい❤」 で始終している嘆かわしい状態ですが、グミを噛みしだくとき、我々の中の失われた獣性が開放されているんです。
また、ハードタイプのグミをお子様に買い与えるのは、結構良いと思いますよ。顎の大きさというのは、勝手に成長するのではなく、ある程度顎を鍛えないと大きくなりません。
現代の食事というのは、柔らかく加工されており(そのほうが売れるからです)、そのせいで咀嚼回数が少なくなります。結果、永久歯に生え変わる際に、十分なスペースが確保できずに歯並びが悪くなってしまったり、親知らずを抜く、顎の拡張施術を受ける必要など、余計な治療が必要となります。特に歯並びの矯正をするかしないかで、100万円くらい得をするとか言いますよね。要するに、歯並びがいいと、100万円をもらったようなもの……って訳で、ここで今週のお題とかけておく。
このハードタイプを食べていて、過去の記憶が掘り起こされたんです。
僕は自慢じゃないけど、結構歯並びが良い方で(一箇所だけガタってる)、親知らずも4本とも無理なく生えています。
これって、家が貧しくて、硬い食事しか食べれなかったとか、おやつが親父の酒の肴のスルメだった(好物でした)が原因だったと思っていたんですが、そういえば母親がパート先からもらってくる、クソ不味いサンスターの歯科衛生サポート効果のあるハードタイプのグミが、僕のおやつでした。
味が薄くて、恐ろしいほど硬いグミで、一度前歯で細切れにしないと噛めませんでしたが、良く食べていました。友人に勧めると、その場で吐き出していたのは良い思い出です。それしか無かったんだもん。僕が、これまでグミを好物としてこなかった理由は、あるいはそのトラウマがあったかもしれません。
さて、数多くのグミを改めて、食べてみて、自分の好みがわかってきました。
柔らかいグミより、硬いグミが好き。中になにか入ってるグミより、入っていないグミが好き。ザラザラした表面より、ツルッとした表面がすき。カサカサしたものより、しっとりしたほうが好き。単純な形より、複雑な形が好き。味は濃いより薄い味が好き。
その中でナンバーワンに輝いたのが……!
定番中の定番!
ハリボーのゴールドベアです。
ハードタイプと謳っている日本製グミに負けない、確かな食感!
ちょうどよい甘さとフルーツの清涼感!
包装にチャックなんて付けねぇ、食べ切れや、と言わんばかりの無骨さ!
可愛いクマを噛みしだくという、よくよく考えるとサイコパスなシチュエーション、かつ複雑な形による食感の楽しさ!
100年愛されたことが身に染みる完成度です。
巷の噂では、グミモッツァなるグミがとても美味しいと評判です。
探しているのですが、見つからない……まだまだグミ探しの旅は続きそうです。